36時間40分 ページ19
「イザベラ！」
「JJ！」
「はじめまして。ジャン・ジャック・ルロワだ。JJと呼んでくれ」
「存じております。篠塚Aです。よろしく、JJ」
右手にシャンパングラスを持っていたのを気遣ってか、左手を出してくれたのでそれに答えて左手で握手をした。
「いい時計だな。勝生とペアか？」
「よくわかったね」
「勝生選手からのプレゼント？」
「ううん、私から」
「ええ？だってこれ、ブランドものだろ？こういうのは男に払わせないと」
「いいの。私自分のためにあんまりお金使いたくなくて。それにスケートって、言い方悪いかもしれないけどお金かかるでしょう？私に使うならそっちに使って欲しい。あ、でも指輪は買ってねってお願いしたから大丈夫」
そう言うと、イザベラとJJは関心したように声をあげた。
「日本人ってみんなそうなの？謙虚すぎない？」
「そうかな。私はそうでもないと思うけど」
「…勝生は愛しい恋人に思われて幸せ者だな」
「あなた達だって。とっても幸せそう」
そういうとイザベラとJJは顔を見合わせて笑いあった。JJはイザベラの肩を抱き寄せ髪にキスを落とす。
「もちろん、幸せよ」
「俺もだよ、イザベラ」
ーパシャ
思わず携帯のカメラを起動させて撮ってしまった。2人の幸せそうな表情に、私も幸せを分けてもらう。
「なんだ、写真が撮りたいのか？そうならそうと早く言えよ！」
「え？」
「A、JJのポーズはこうよ！」
「違う！手が逆だ！」
「あ、すみませんそこの方。写真撮ってください」
私がJJ直々にポーズを教わっている間にイザベラは近くにいた人に声をかけカメラを頼んでいた。
「いくぞ！イッツ！！JJスタ〜〜ィル！！！」
掛け声とともに決めたポーズは、なんだかぎこちなかった。別に、一緒に写真を撮りたかったわけではないんだけどなぁ。
でも、思ったよりも楽しかった。
「あ、A！ちょっと大変！」
「大和？」
大和がほんのり顔を赤めらせてやってきた。どうやら私たちとは別のところでそうとう飲んだのだろう。少しアルコールの匂いがした。
「勝生くん、今年は飲まないって言ってたんだけど、ヴィクトルとクリスと、あとピチットとユーリに煽られて飲み比べ対決受けちゃって。もうけっこう出来上がってるの」
それを聞いて、私は片手で顔を覆った。
こんなところで負けず嫌いを発動させる必要なかったのに、あのバカは。
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みのりん - めっちゃ感動したし胸キュンも止まりませんでした(*´Д｀*)素敵な作品を有難うございました！ (2018年2月24日 0時) (
レス) id: d4ae6c081b (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - http://nanos.jp/messenger29/閲覧出来ませんでした。サイト名載せていただけると助かります！ (2017年7月29日 22時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
佳歩(プロフ) - http://nanos.jp/messenger29/で調べたのですが閲覧できませんと出てしまい他の調べ方などないですか？ (2017年7月29日 19時) (レス) id: c55f7a31e6 (このIDを非表示/違反報告)
柚子 - 宇佐木さん» 残念ですが、見つかりませんでした…。 (2017年2月24日 6時) (レス) id: 2ff9f67844 (このIDを非表示/違反報告)
宇佐木(プロフ) - 柚子さん» 「ずっと待ってる。番外編」としています。私も対応できるよう努めますので、いつまでも見つからない場合はご面倒だとは思いますがまたご連絡ください。よろしくお願いしますm(_ _)m (2017年2月23日 7時) (レス) id: 871fe467c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宇佐木 | 作成日時：2017年1月10日 21時
