痛覚×変無 ページ9
真夜中に目が覚めた。
『……………』
目を瞑っても再び寝付けそうにはなかった。
雨音が煩く感じた。
『…………はあ』
思い起き上がり、下のフロアにつながっている階段を降りていく。
『ん？』
すると、誰かの人影が一つ見えたのだった。
「随分と早い目覚めだな」
___________クロロだ。
クロロはろうそくで灯した灯りで本を読んでいたのだった。そんな姿にAはほんの少し頰をほころばせる。
「………どうした」
『いや、こうやって二人きりになるのは久し振りだなって思って』
「少し話すか」
クロロに床を叩かれ座るようにたもされる。
『あったか、クロロって意外に体温高いんだ』
「おまえは随分と冷たいな」
さっきまで煩わしく感じていた雨音が心地良く感じた。
Aはクロロに身を委ねる。
『…………ねえ、クロロ』
頰に手を当ててくるAをクロロは不思議そうに見る。
逆光でAの表情は見えない。
『この雨ヨークシンの時のこと思い出すね』
「色々あったもんな。全く、おまえは無茶ばかりする」
『良いんだよ、無茶して。私は皆と違うんだから』
そう言ってAは心臓に手を当てた。
この聞こえる鼓動もあの日クラピカによって止められたのだ。
あの時、皮肉ながらも私は心の底から笑えたのだった。
_______これが私の
そう感じた瞬間、私の存在意義が証明されたような錯覚に陥ったのだ。
必要とされている、そう心の中で思った。
『そう、それこそが私の存在意義________』
「違う、おまえはまだわかってない」
手首を掴まれ、グイッと引き寄せられる。
クロロの瞳に自分が写った。
『……………クロロ？』
「おまえはおまえの命を使ってこそ存在意義だと思っているだろうがそれは違うだろ？もっと視野を広くしろ、おまえはまだまだ狭過ぎる」
『それってどういう_________』
「おまえは他の奴等と何の変わりもない
その事を忘れるな」
クロロは再び本に目を向けた。
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ゆき(プロフ) - みのる日月さん» 尊いコメントありがとうございます！！私もキャラ達が大好きなので生きてる状態で話を進めさせていただきました！これからもよろしくです！！(*´∇｀*) (12月11日 0時) (
レス) id: c3db101d6c (このIDを非表示/違反報告)
みのる日月(プロフ) - 本作では死んじゃったキャラが生きててマジ嬉しい気持ちでいっぱいです。すごく面白いです！！ (12月10日 2時) (レス) @page32 id: b8a09115f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - れみさん» そんな嬉しい事言ってくれる読者様には感謝しきれないです……！！！！これからもよろしくお願いします！！(*´∇｀*) (11月25日 1時) (レス) @page30 id: c3db101d6c (このIDを非表示/違反報告)
れみ - 最近学校終わりにこの小説を読むのが日課になっています！とても面白くて癒しです〜！！これからも応援してます！ (11月24日 22時) (レス) id: 4ca435d1be (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 伊波トウナさん» ありがとうございます！！！こっちの作品までコメントしていただき感激です🤤🤤！！！今書いている作成を順番に書いていくつもりなので気長に待ってもらえると嬉しいです！！😇 (7月12日 13時) (レス) id: c3db101d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2018年5月15日 21時
