虎視×眈々 ページ5
『………クロロ、ごめん』
Aは気まずそうに小さく呟く。
するとクロロは本に栞を挟み閉じたのだった。
「それは何に対する謝罪だ
連れ攫われた事か、それともおまえが弱い事か？」
『うぐ』
「気をつけろ、おまえは団員なんだからな」
『……………うん』
珍しく素直な返事をするAにクロロは小さく笑う。
彼女の警戒心は相変わらずだが、表情は前よりも柔らかいものになっていたのだ。
それが仇にならないといいけどな。
「それと、ヒソカはどこにいるんだ？」
『多分今日も天空闘技場にいるよ？』
「そうか」
そう言うとクロロは少し考えるような仕草をする。
そして暫く沈黙が続いた後で再度口を開いたのだった。
「戦いを申し込まれたりしてないよな？」
『してないよ』
「そうか、ならいい
アイツはおまえを殺そうとするからな」
『でも、申し込まれたら戦おうと思ってるよ』
クロロは顔を上げる。
Aの表情は真剣そのものだった。
「…………相手の力量を測れないほどおまえは馬鹿ではない筈だ」
『強くなりたいの』
「………………」
『だからクロロ私に戦い方を教えて』
すると、クロロは立ち上がり構えたのだった。
「俺は甘くないからな」
『………………上等』
・
「太刀筋はいいな」
激しい攻防戦が続いていた。
Aとクロロのナイフが交差し火花を散らす。
「でも、まだ甘いな」
『！』
クロロはナイフを投げ捨てたのだった。
一瞬、Aの意識がそのナイフにとられる。
「今のままでは確実に死ぬぞ」
クロロはAの鳩尾に拳を叩き込んだのだった。
Aは壁に背中を打ち付けることになる。
『………いったいなあ』
この人は強すぎる。
「意外とタフだな」
Aが出会ってきた中の誰よりも強かった。
「今のくらって立ち上がるか」
『……………もう一本』
クロロは自身が高揚している事に気付いていた。
Aと出会って早数ヶ月。
「(……………人とは本当に面白いな)」
彼女は会う度に強くなっていく、そして今も。
「こい」
クロロは再びナイフを構えたのだった。
・
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ゆき(プロフ) - 天邪鬼さん» (^o^ゞ！！！！はい！！！！！ (2016年8月1日 20時) (
レス) id: 9361d0438e (このIDを非表示/違反報告)
天邪鬼 - ついにヨークシン・・期待します！ (2016年8月1日 19時) (レス) id: 7df5f2c691 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 天邪鬼さん» ありがとうございますっ！！！＼(^o^)／ｲﾔｯﾌ〜！作者はコメントをしてくれると頑張れる体質なので頑張りますね＼（´Ｏ｀）／ｱﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ。次からはついにヨークシン編に入ろうとしているので楽しみにしてくれると嬉しいです♪v(*'-^*)^ｱﾊﾝｯ☆ (2016年8月1日 16時) (レス) id: 9361d0438e (このIDを非表示/違反報告)
天邪鬼 - 続き頑張ってください！(^-^)/ (2016年8月1日 15時) (レス) id: 7df5f2c691 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - レナさん» どうなるんでしょうね‥‥‥‥（意味深）続きも楽しんで貰えるよよよよよように‥‥がががががが頑張りますねっ(*´∀｀*)尸"q(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ!！！！ (2016年7月29日 18時) (レス) id: 9361d0438e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2016年4月15日 18時
