キミに届けたい。

おはよ。〜yuto side〜 ページ10

朝、起きたばかりのぼんやりとした体に、


冬らしい冷たい風が当たる。


この季節は、自然と沙希のことを思い出す。


「また会いに行くか。」


そう呟いたのと同時に、話し声が聞こえてきた。


声の方をみると、2人の男女。


朝礼台の上にくっついて座っている。


男子の方は、たしかサッカー部の橋本涼くん。


女子の方は……………………………









沙希？？一瞬、自分の目を疑った。


俺が、今１番会いたい人。１番、大好きな人。





でも、よくみると違った。


だけど、やっぱり雰囲気は沙希とそっくりで。


コロコロ変わる表情から、目が離せなくなった。


「サッカー部の橋本くんだよね。
今から校庭使うけど大丈夫？」


そう言って橋本くんに話しかけると、


驚いた顔でこっちをみてるその子。


その子は、Aちゃんっていう名前だった。


話してみると、俺の朝練を見学したいらしくて。


なんでだろ？って思ったけど、


とても嬉しかった。


するとなぜか、Aちゃんの頭を


無意識に撫でてしまった。


Aちゃんの髪はふわふわで。


甘い香りが、ほのかに香った。


急いで謝ると、すでに固まっているAちゃん。


絶対、引いたな。


俺は少し後悔しながら、準備をはじめた。

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ラッキー

すし

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