メイドは聞く ページ2
A「…広いなぁ」
少女＿＿Aは両親を15歳で亡くし、職を求め我々国にやってきていた。
これから起こる物事へ期待と不安で胸を膨らませる中、歩き出す。
A「一部、お願いします」
路上新聞売り場で、数少ないお金を使って新聞を買った。
A「どこがいいのかな…」
Aは新聞を開いて、右下にある求人募集欄へと目を向けた。
びっしりと書かれた求人募集の多くはメイドの募集だった。
A「はは…すごい……」
だがよく見ると給料が安すぎたり、明らかな不平等労働だったりと条件が酷いものも紛れている。
それを見極めなければいけなかった。
A「うう…分かんない……」
悶々と悩んでいると、ある女性たちの会話が耳に入った。
ﾓﾌﾞ1「ねえ奥様知ってます？あの貴族の噂」
ﾓﾌﾞ2「えぇ、知ってますわ。”顔を見たら殺される”でしょう？」
会話の中でも特に異質を放っている単語にAの肩はぴくりと動いた。
“殺される”
A「物騒だなぁ…」
早くその場を立ち去ろうと思いつつもやはり人間、噂は気になるもの。
Aはその会話へ再度耳を傾けた。
ﾓﾌﾞ1「そうそう、けど”姿を見たら”っていう話もあるそうですわ」
ﾓﾌﾞ2「あら…怖いわね…。たしか黄色の短髪に、貴族とは思えない服を着てらっしゃるそうね」
ﾓﾌﾞ1「しかも喋り方も私たちと違うらしいわよ」
ﾓﾌﾞ2「へぇ……なんだか貴族なんて思えないわね」
そう言ってふふふと笑っていた。
A「……」
いくらなんでも馬鹿にしすぎじゃないかな……。
そうAは思いつつその場から離れようとした、と。
ﾓﾌﾞ1「そんな人より私たちの方がよっぽど貴族らし」
「それ俺のことか？」
続く
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もちょよ - あの…続きを読むことってできますか？めっちゃ好きなタイプの話で… (2023年5月8日 19時) (
レス) id: 150e8a3f47 (このIDを非表示/違反報告)
ライト - ぜひ続き作ってほしいです！続きが気になります！ (2023年5月2日 20時) (レス) @page2 id: f6a581d3fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マリアナ | 作成日時：2023年4月24日 17時
