言わないで ページ3
zm『…っはぁっ、A、って女の子が、行方不明、で、っ走ってった方向的に、ロボロ、がっおる所、や、っておもっ、てっ』
rb「あー、なるほどな」
ロボロさんは携帯から距離を離して私に問いかけた。
rb「ここにおるって言っとくな」ﾎﾞｿ
そう言って携帯に向かう。
A「っ、あ、」
ロボロさんの服を引っ張った。
A「いわ、ないでくださ…い……」
rb「え？」
再び携帯から離し私に問う。
rb「なんでや…？ゾムも心配しとるし…」ﾎﾞｿ
A「…おねがい、します…っ」
私は泣きそうな声だったと思う。
rb「ん〜…分かった」
そう言うとまた私の頭を撫でた。
zm『ロボロ…っ？どうなん、や…？』
rb「生憎見とらんわ…、こっちも探しとく。なんかあったら伝えるわ」
zm『…そ、か…っ、わかったありがとう…っ』
ﾋﾟｯ
A「ごめ、なさい…っロボロさん…っ」
rb「俺はええけど……」
身勝手だって事はわかってる。
分かってるけど、今ゾムに会っても、ちゃんと向き合えないし、
また逃げ出してしまいそうだ。
A「ごめんなさい…っ」
ああ、なんて私は醜いんだ。
また涙が溢れる。
rb「A…」
A「…ごめんなさ、い…っすぐ出ます…っ」
ロボロさんに迷惑はかけられない…
A「お邪魔しました…っ」
rb「ちょ、待って」
グイッと腕を引っ張られる。
rb「こんな夜中に女の子一人で、外に出させるわけにいかへんやろ」
A「でも…っ」
私がロボロさんに優しくしてもらう義理はない。
A「今日初めて会ったのに、なんで私にこんな、優しくするんですか……っ」
するとロボロさんは少し眉を顰めた。
rb「…あんな…A。実はゾムからその女の子、つまりAの話はよう聞いとってん」
A「…っ！？」
rb「ゾム、ほんまつらそうに話しとってな……ちょっと似た女の子がいた時はすぐ駆けつけて、そうやなかった時、…めっちゃ悲しそうで、本人はそんな自覚ないんやろうけど、Aの事、ずっと気にかけとったんよ」
私の事、ずっと…？
rb「そのゾムがずっと探しとった女の子が今俺の目の前におる。…A、俺にはAをゾムの元に返す義理があんねん」
A「ｯぇ」
rb「Aが落ち着いてからでええ、大丈夫や、無理して帰れとは言わへん。ゆっくり、ゆっくりでええから、な？」
A「…っはい……」
いつしか私の心はだいぶ穏やかになっていた。
でもまだゾムには、……会えない。
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まる麺 - 面白いです！更新頑張ってください！ (7月25日 23時) (
レス) @page34 id: 81fa0833c9 (このIDを非表示/違反報告)
掛け持ちしすぎのマリアナ@ちょい多忙(プロフ) - 烏丸さん» なるほど…！そう解釈していただけて良かったです☺️✨✨応援ありがとうございます〜！！！！ (7月8日 23時) (レス) id: 2e58135b7e (このIDを非表示/違反報告)
烏丸 - わー、自分はブレスレットを紐に通して首にかけてるのかな？と思ってました…死ネタ悲しいですけど好きです…！夢主ちゃん強く生きろ…！応援してます！ (7月6日 18時) (レス) @page32 id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
掛け持ちしすぎのマリアナ@ちょい多忙(プロフ) - BalloonFlowerさん» わぁ！！すごく細かい所まで読んでいただけてる……とても嬉しいです( ；∀；)✨✨お気遣い感謝です！！応援ありがとうございますー！！！！頑張ります！ᕦ(ò_óˇ)ᕤ✨✨✨ (2023年5月10日 17時) (レス) @page29 id: 2e58135b7e (このIDを非表示/違反報告)
BalloonFlower(プロフ) - 初コメ失礼いたします。夢主ちゃんの成長と心情変化そしてシチュエーションが良すぎて引き込まれていきました。季節の変わり目、お体にお気を付けください。更新を心待ちにしております。応援しています。長文失礼しました。 (2023年5月5日 20時) (レス) @page28 id: 1c195c76a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マリアナ | 作成日時：2022年9月10日 20時
