【文スト】故に我、汝の敵となる。

第二十八話 ページ29

中:何か食いたいものは？



貴:これといってとくにないので何でもいいです。



中:そうか、だったら俺が決めるぞ。



貴:はい。



とは言ったけど。



連れてこられたアンティーク風なカフェの店の外で張り出されたメニューを見ると目玉が飛び出そうな値段がずらり。




貴:あの…ここ…ですか？



中:あぁ。ここのパスタが美味ぇンだ。ランチにはピッタリだろ？



貴:あの…私の知ってるパスタの相場より0が1、2個多い気がするんですが？



元ニートの所持金なめんな！食べられるわけないでしょ？！



中:なんだ、そんなことか。俺が決めたんだから奢りに決まってんだろ？



貴:え？でも



中:いいからここは先輩に甘えとけ。



貴:ごちそうになります！！！今初めて中原先輩の班でよかったな！って思いました！いてててっ



中:偉く正直だなぁおい。



貴:ふびばへん(すみません)…



両頬が引っ張られたせいで真っ赤だ。



中:おら、入んぞ。



貴:はい！



？:なーんか可愛らしいレディがいるから心中してくれないか口説こうとおもったら。…なんだ。君もいたの。



貴:？



中:だっ…手前！何でここにいる！？



？:ハ〜イ



ヒラヒラと手を降るどこかちゃらんぽらんな格好をしているこの男性は誰…？

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