【文スト】故に我、汝の敵となる。

第二十五話 ページ25

「こいつ親いねえんだって！！！」



指をさされて。そう言われた。



貴:は？



普通の帰り道。



いつも通りの放課後。



ぶち壊された。



いや、壊したのは私か。



貴:だからなに？



男子1:捨て子なんだろ！



心臓がうるさい。



血流がはやくなってる。



貴:捨て子とか、そういうのじゃ…ないし。



男子1:親の顔知らねえって超かわいそうなやつじゃん！



男子2:前から思ってたんだよな。お前、あの兄ちゃんと全然顔にてねえもん。



貴:顔が…似てない兄…弟なんていくらでもいる…でしょ…



いつものように声がでない。反論したいのに。



男子1:親にも捨てられたやつだしな！さみしいやつ！かわいそうなやつ！ぎゃははは…うっ！



貴:うるさい…！



黙って。



私はそいつの首もとを掴んだ。



男子1:手放せよ！親無し！おい！



ーーーコイツモ…クルシメバ…



男子1:うっ、うわぁぁああああ！！！！



ーーー御前ノ心ノ弱イトコロハココカ？？？



貴:！！！…ご、ごめん！



男子2:お前、○○に何したんだよ！…お前目どうして…？



貴:目…？



男子1:…こ、こわい…なんだよ！…近づくな！！



男子2:えっ！？！○○？！俺だよ！？



男子1:ぁぁああああああ！！！！



男子2:ちょ、待ってよ！覚えとけよ！

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