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「出てくる前、仲間にーー元仲間、だが、に見つかってな。危うく殺されかけた。


ーーーアローに、助けてもらったんだ」



「助けてもらった?」



「見つかったのはわざとでな。理由は二つ。一つ目は先ほど言ったように、追跡を避けるため死んだように見せかけたかったから。もう一つは、内通者がいるのではないかなどという邪推を産ませないため」




「助けてもらった、というのなら、それは邪推ではないのでは?」




「いいや、邪推だとも。私が出ていこうとしていることは誰にも話してはいない。私が一番逃走するなどということを話しやすいのはアローだが……アレに疑いを向けられるのは、避けたくてな。幸い彼女も、私の意志を感じ取ったのか結果的に協力してくれたような形になった」




「……あの、私から一つ質問してもいいでしょうか」


次はマキ。




「なんだろうか」





「……どうして、シンラの弟のために、ここまで?」






「団長が、私の光だから。元殲滅特化兵だとは話したな。辞めたのは団長に、団長の席を守護する”影ノ守り人”となれと言われたから。あの、光のない役目から、救い出してくれた光なんだ。会ったこともない伝道者よりも、団長こそが、私のすべてだったんだ」





「団長は、尽力していた。なのに、なのに、そんなこともお構いなしに、自分の意志で動こうとしたらこれなのか。いったい私は、何のためにあそこにいたのか。……そこで初めて、あの場所に対して疑念を持った。……それで逃げてきたんだ、団長を救ってくれる者のいる場所へ」

捌→←陸



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ユキぴょん(プロフ) - 真白さん» ありがとうございます〜m(*_ _)m これからも頑張ります! (2020年8月25日 22時) (レス) id: eec7be5830 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 面白いです!更新頑張ってください! (2020年8月25日 15時) (レス) id: 32b6d86f2d (このIDを非表示/違反報告)
ユキぴょん(プロフ) - こっちんさん» ありがとうございます〜感想いただけて、とても励みになっております!いつもありがとうございます(o^―^o) (2020年8月23日 11時) (レス) id: b7d7ffea7c (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 弐章の話に入りました!初めて夢主が消防官として現場に出た話がすごく面白かったです!!次回の更新も楽しみにしています!! (2020年8月23日 10時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
ユキぴょん(プロフ) - あおりさん» ありがとうございます〜これからも少しづつ更新していきますので今後ともよろしくお願いしますm(*_ _)m (2020年8月20日 17時) (レス) id: eec7be5830 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麻利亜 | 作成日時:2020年8月18日 14時

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