影ノ守り人【炎炎ノ消防隊】

肆拾壱 ページ45

灰島の能力開発施設に保護された際にはシンラの炎にはアドラバーストを確認できなかった。





見落とした、その事実がわかってから、施設の実験が一気に過激化。








……中には再起不能な障害を負う子が出るほどに。






「全てはシンラ君を逃したのがきっかけだ」





「そんな……俺のせいで……」





「そしてついにシンラ君を連れてこいと命令が出た」




炎が狙われている。しかし、乗り込むチャンスであることも確か。





「大隊長！俺は構いません！」





シンラなら言うと思った。




「子供を守れなくて何がヒーローだ！！」





桜備が口を開く。




「リヒト捜査官、まだ一番大事な質問がある。君は第8と灰島どちらの味方だ？」





「そりゃどっちもですよ」




正直な男だな。




「灰島にいたのは真実を研究できるから。今は第8贔屓ですよ！第8のほうが真実に近付けそうですしね」





「本当のお前はどちらでもなさそうに見えるがな」




「するどいっスね」



このままどことつながってるのかをあぶりだすのかと思えばそうではないようで。





「第8全員で灰島重工の調査に臨むぞ！」




「はい！！」





何事もなければいいが。




「灰島重工調査作戦開始だ！」





「了解！！」

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