影ノ守り人【炎炎ノ消防隊】

参拾玖 ページ43

皇国民の7割は灰島関連で働いている。



それはそれだけ灰島という組織が大きいことを示している。




「調査するにも見当が……」




「灰島の内情に詳しい人は……」




灰島からの配属。





「リヒト捜査官！」




中華半島のレポート関連でまさに呼び出されたらしい。





……レポートで呼び出されるって、きわどいことまで書いたんじゃないだろうな。





ーーーーー




玄関口の掃除中。





「リサ！計測器取ってくれ」




「はいよ」




「また何か作ってくれてんのか？」





「伝導者一味がまたいつか来るかわかんねェからな」





腕は確かだからな。
ありがたい。








「リサを傷つけたDr.ジョヴァンニ……奴のいた灰島は絶対に許さねェ」





「ああ！ぶっ飛ばしてやろうぜ！！」





「あ、ヴァルカン、私にもなんか作ってくれ」





「なんかってなんだよフワフワしてんな……」





なおオグンの使っていたスケボーみたいなやつはもう作ってもらった。
……バランスをとれるようになるまで数日かかった。





「あ、じゃあ斧がいい」





「消防斧じゃダメなのかよ……」





「あれよりももっと大きい奴。地面にたたきつけたら地面が壊れるくらいの威力が出る……とにかく大きい奴がいいな」





「うーん……了解、考えといてやるよ」





「ありがたい」




喧嘩の続くシンラとアーサーに、はぁとため息をつき動物の頭をクリーンヒットさせながら快諾してくれた。




楽しみ。

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