参拾伍 ページ39
コンコンコン、と3回ノック。
「はーい?」
中から間延びした声が聞こえる。
「失礼する」
リヒトの部屋。雑多にちらかった資料達が山を作っている。
「よ」
「Aさんじゃないすか、どーしたんすかー?」
「話しに来た。……お前何者だ?」
「え、灰島から配属された第8の科学捜査官っすよ?」
「成程、第8らしくないなと思ったのはそのせいか」
「それ、紺炉中隊長にも言われたんすけどそんならしくないっすかね……」
危害を加えるつもりなんてないのに、とふざける。
「もっとも、灰島から考えても浮いているように感じてな」
「……どういうことっすか?」
「……先程、ここからは乱暴にいきますか、と言っているのが聞こえた。灰島の権力で何かしら消防隊ではできないことをするのかと思ったがそれは無理だろう。……なら、お前はそのどちらでもない所と繋がっている」
「……それで?」
私の推論を嬉嬉として聞き始めた。他人であっても真実に近づくのは好きなのだろうか。
「お前は元々持っている情報が一般的な皇国民より多かった。だが伝導者麾下だとすればやっていることが回りくどすぎる。ならば……お前と繋がっているのは、恐らく、」
リヒトと目を合わせる。
息を吸う。
「ジョーカー」
リヒトがにぃ、と笑った。
「認めたら、どうします?」
「どうもしないさ。言わない。第8に危害を加えないのだろう?」
「それを信用出来たらいいんすけどねぇ」
……いや嘘だな。信用はしている、が、
「私の秘密と交換だとでも言うか?」
「ご名答」
情報を知りたいか。
「……何が聞きたいと言うんだ」
「そりゃあもちろん、Aさんの能力について」
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ユキぴょん(プロフ) - 真白さん» ありがとうございます〜m(*_ _)m これからも頑張ります! (2020年8月25日 22時) (レス) id: eec7be5830 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 面白いです!更新頑張ってください! (2020年8月25日 15時) (レス) id: 32b6d86f2d (このIDを非表示/違反報告)
ユキぴょん(プロフ) - こっちんさん» ありがとうございます〜感想いただけて、とても励みになっております!いつもありがとうございます(o^―^o) (2020年8月23日 11時) (レス) id: b7d7ffea7c (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 弐章の話に入りました!初めて夢主が消防官として現場に出た話がすごく面白かったです!!次回の更新も楽しみにしています!! (2020年8月23日 10時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
ユキぴょん(プロフ) - あおりさん» ありがとうございます〜これからも少しづつ更新していきますので今後ともよろしくお願いしますm(*_ _)m (2020年8月20日 17時) (レス) id: eec7be5830 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麻利亜 | 作成日時:2020年8月18日 14時