参拾弐 ページ34
「アーサー君が円周率を!?」
「アーサーの口から円周率という言葉が出てくることが既に驚きだよ」
「でも確かにランダムで不規則な数列だ……充分その可能性は考えられる、Aさん」
「……円周率、地下で聞いたことはある。可能性は高いだろう」
「なんでお前が円周率を覚えてるんだ?」
「俺は円卓の騎士だからな!円について調べていたんだ」
アーサーらしい理由だった。がどこまで円周率覚えてるんだこの男。
……やればやれるんじゃないのか、勉強。
「ところで円周率ってなんだ?円卓ってなんだ?」
……前言撤回、やっぱり無理な気がする。
ーーーーー
調査のためさらに先へ。
エクスカリバーでロックを焼き切ってもらい、神域と呼ばれる中へ。
中心部で聞こえたのは、
ドクン、ドクンという鼓動音。
「中に何かいる……?」
「この扉の中にあるのがアドラバーストなら俺たちが行けるのはここが限界か」
「ありゃなんだ?」
扉の上部、何かが刺さっているのをゆびさす。
「白羽の矢……」
見れば同じものが別に7本、合わせて8本。
柱、白羽の矢、両方から推測される言葉は。
「生贄」
リヒトが呟く。
「生贄ってもしかしてこの中に」
「おそらくは黒の女性である可能性が高い。……そうでしょう、Aさん」
「……あぁ。御神体の動力源はほぼ間違いなくアドラバーストを持つ人間だろう。なら寿命の伸びる炎を持ち、修理した後いなくなったという黒の女は可能性が高い」
スコップたちはもう、彼女には会えない。
75人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキぴょん(プロフ) - 真白さん» ありがとうございます〜m(*_ _)m これからも頑張ります! (2020年8月25日 22時) (レス) id: eec7be5830 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 面白いです!更新頑張ってください! (2020年8月25日 15時) (レス) id: 32b6d86f2d (このIDを非表示/違反報告)
ユキぴょん(プロフ) - こっちんさん» ありがとうございます〜感想いただけて、とても励みになっております!いつもありがとうございます(o^―^o) (2020年8月23日 11時) (レス) id: b7d7ffea7c (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 弐章の話に入りました!初めて夢主が消防官として現場に出た話がすごく面白かったです!!次回の更新も楽しみにしています!! (2020年8月23日 10時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
ユキぴょん(プロフ) - あおりさん» ありがとうございます〜これからも少しづつ更新していきますので今後ともよろしくお願いしますm(*_ _)m (2020年8月20日 17時) (レス) id: eec7be5830 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:麻利亜 | 作成日時:2020年8月18日 14時