影ノ守り人【炎炎ノ消防隊】

参拾壱 ページ33

｢なんで鬼を鎮魂する話になってんだ！｣



オグンが叫ぶ。調査が目的だったはずだと。





｢鎮魂出来なくても足止めくらいはできる……撹乱は得意だからな！｣





ならばとシンラとオグンが陽動、リヒトとパーン中隊長が調査、他の者は見張りということに。





｢あそこが御神体の入口だ｣





｢誰もいないぞ……｣




｢焔ビトがいないなら好都合だ！｣





調査班はリヒト、パーン中隊長、侵入用にアーサー、それと疑問解消用に私。






｢それでは散開しろ！ピピー！！｣





……忍ぶんじゃなかったのか。




ーーーーー




｢中の状態も凄くいい……｣




｢当たり前だ！この前まで俺たちがずっと綺麗にしてたんだ｣




さすが御神体と呼ばれるだけのことはあるということか。





｢中に何かいるかもしれない……気をつけろ｣





進んでいくと、数字の書かれた石板。





｢この数字はなんだ……｣





1番後ろのアーサーが中に入ったところで、後ろのシャッターが閉まる。





｢罠か！！｣





アーサーのエクスカリバーで出ようと思えば出られるが、そのまま調査を続けることとなった。





石板の数字はランダム、規則性もみられないらしい。





見れば、石板だけでなく壁や床にまで続く謎の数列。





ヤータも意味ないんじゃと言う。






｢34102515(さしいれにこいっこ)……｣





｢？どうしたアーサー｣





｢これ、円周率だろ｣








｢｢｢エ！？｣｣｣

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