影ノ守り人【炎炎ノ消防隊】

弐拾玖 ページ31

御神体から聞こえたという声。




スコップから御神体の話を聞くと、
どうも漆黒のローブに身を包んだ女が廃墟だった御神体を直してどこかへ行ってしまったらしい。





スコップたちが話せるのも女が教えてくれたからだと。





｢彼女は恩人だ……いつかここに戻ってくるかもしれない。それまで俺たちは御神体を守るんだ｣





｢その人はどこに行ったんだ？｣





｢あの日以来誰も見た者はいねェ｣





御神体、アドラリンク。
空腹が消え、寿命の伸びる炎。






……空間の裂け目の向こうからやってきた女。







アドラバーストを持つ異界の住人か？
裂け目の向こうには、やはり異界があるのか。






そして天照と同じなら、女はーーー





｢A？｣




｢ん、あぁいや大丈夫｣






｢いた！奴らだ｣





いたのはやはり、焔ビト。





リヒトが縄に引っ掛けられた。





｢ピピー！トラップ｣





知能があるのか？






宙高く舞って、地面からでてきた杭に激突し、焔ビトの炎に焼かれるリヒト。





｢死んだァーーー！！｣




アーサーが叫ぶ。





その後シンラが焔ビトを蹴り飛ばしリヒトを救出する。





｢あれ……死んだって思ったケド｣






あれを防ぐパーン中隊長のバフ、凄いな。





｢仲間だ！｣






……さすがに数が多い。

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