弐 ページ4
……さて。
上手く逃げられた。
アローの爆発する矢、
避けるのは簡単だがどう足掻いても爆風には巻き込まれる。
ならばどうするか。
答えは簡単、下に穴を掘るだけだ。
ヨナに見つかる前、いざと言う時のために穴を開けておいた。
ご丁寧に見つからないように能力なしで。
アローはさっき、「送る」という言葉を使った。
きっとアレは、単純に死後の世界へ送るという話ではなく、地上へ送り出してくれるということだったのだろう。
その証拠に、骨も残らないような最大出力をわざわざ作りだし、わざわざ私よりも手前に着弾させた。
起きるのはとてつもない爆風、そして、崩落。
爆風を炎で防ぎ、崩落に従い穴の中へ落下。
少し爆風がマシになったところで出ていき、爆風が薄くなり視界が開けた頃には私は脱出をしていた。
「……それにしてもアロー、あなたの矢は凄まじいわね。アートよ」
「骨も残らない、ってか?さっすが筆頭副団長♪」
「……ハウメアか」
「元同胞に対してすっげぇ仕打ちなのなぁ。」
「だから、だ。1発の方が楽でいいだろう」
(……だから、上手くやれよ。A)
言葉にならないつぶやきを、拾ったような気がした。
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ユキぴょん(プロフ) - 真白さん» ありがとうございます〜m(*_ _)m これからも頑張ります! (2020年8月25日 22時) (レス) id: eec7be5830 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 面白いです!更新頑張ってください! (2020年8月25日 15時) (レス) id: 32b6d86f2d (このIDを非表示/違反報告)
ユキぴょん(プロフ) - こっちんさん» ありがとうございます〜感想いただけて、とても励みになっております!いつもありがとうございます(o^―^o) (2020年8月23日 11時) (レス) id: b7d7ffea7c (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 弐章の話に入りました!初めて夢主が消防官として現場に出た話がすごく面白かったです!!次回の更新も楽しみにしています!! (2020年8月23日 10時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
ユキぴょん(プロフ) - あおりさん» ありがとうございます〜これからも少しづつ更新していきますので今後ともよろしくお願いしますm(*_ _)m (2020年8月20日 17時) (レス) id: eec7be5830 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麻利亜 | 作成日時:2020年8月18日 14時