影ノ守り人【炎炎ノ消防隊】

弐拾漆 ページ29

楽園に着いた。




｢この岩山を登れば楽園を一望できる｣





あまりに高いのでシンラとヤータが先に行ってみてくることとなった。





楽園の中ではないにしろ、近くであるが故に恩恵は受けているようで、ガスの心配もないらしい。





残った人たちも登って楽園の中央を見ると、






｢シンラ君の言う通り、ここから見た限り小さくはあるけど天照ですよ……｣





ここからでは分からないことが多すぎるため下に降りて調査することに。





｢この木も普通に健康に見える｣





アドラバーストの影響なのだろうか。




とりあえずは御神体の方へ向かうこととなった。





｢御神体も天照と同じならアドラバーストがエネルギー源だろ？この自然の再生もアドラバーストのおかげってことか？｣






まぁ間違いでは無いのだろうな……






｢アドラバーストの力でこれだけ自然が復活してるってことなら、世界の復興にアドラバーストが役に立つはず！｣





｢逆にこの世界の破滅の原因だったかもしれないよ｣





穢レ無キ聖なる炎、
亡滅の炎。





ーーーーきっとどちらも正しい。






｢待て、見ろ！柱にまで来たぞ｣






御神体を囲むようにたっているらしい。






その中はもう賊の縄張り。





｢こちらとしては調査が目的な以上なるべく交戦はしたくない｣




｢あの連中と交渉なんて無理だぜ！｣






交渉が無理な相手？
自我がないとか普通の動物みたいに話せないとかそんな所だろうか。

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