影ノ守り人【炎炎ノ消防隊】

弐拾肆 ページ26

着いた。



訓練校組は我先にと飛び出していき、土を探す。




「うぉーこれが中華の土か食っとけ食っとけ！！」





「うめーー！！」




「うまくねーッ食えるわけねぇー！！」




「テンション上がりすぎだろ……」




「ほう？どれ、私も試してみるか」





「いやあんたはどっちかっていうと突っ込み側だろちゃんとしてくれ！？」





「割と食えるな、地下よりましだぞ」




まあ食い扶持的な都合で。



「地下の土も食ってんのかよ！！！パーン中隊長ォ……」





「いやー訓練校おもいだすなァ」





「どんな訓練校だ！！」






向かう地は大陸ごとずれた地。






異界とつながった地かもしれない。








胸がドキドキする。
緊張と好奇心が半々といったところか。
……楽しみだな。









ーーーー

「だからマスクしろって言ったのに……」



呆れたようなリヒトの声。





「HELL YEAH!!!」





いやガスってこういうガスか。




どうやら即効性のテンション爆上がりするガスらしく。





「もっと毒ガスとかかと思った」




一人本当にテンションが上がっているかどうか不明な奴がいるが。




「心頭滅却して涼しいぞ……」




涼しくなるもんじゃあないんだが。




「そういやAさんは平気なんです？」





かくいう私もマスクはしていない。苦しいしヤダ。





「ああ、まあ平気かな！」







「うわなんですその高い声どっから出て……ってわあめっちゃ笑顔」

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