影ノ守り人【炎炎ノ消防隊】

拾肆 ページ16

｢第4？｣




｢今度シンラが行ってくるんだが、2人に護衛として行ってきて欲しいんだ｣




やっとで生活にも慣れてきたという頃。
桜備がアーサーと2人でシンラの護衛をしろと言う。




｢……アレに護衛いるのか？｣




正直なところ、私がいても邪魔なだけな気がする。




｢いつ地下の電撃女が襲ってくるとも限らんからな……対応できる人員を付けたい｣




｢あの悪魔の護衛というのも癪だが……大隊長の命なら仕方あるまい｣




｢あぁそうだな……と言いたいところなんだが




……私、一応死んだことになってるのにバレたらやばくないか｣





アレが相手なら姿を偽っても多分無意味だしな。





｢え、あぁ、そうか……うーん……｣




頭を抱え始めた。そろそろ息抜きくらいさせてやろうという意図もあったのかもしれんな……




｢あ、じゃあ、その日、シスターと話をしたいのだが構わないか？｣





ハウメアならアーサーがいれば問題は無いだろう。倒されることはまず無い。





｢……じゃあ、そうするか。いいか、アーサー｣





｢フッ、構わん｣





｢……アーサー、頼むから私の存在を口に出さないでくれな……｣





一応言っておかねば怖いのがこの男である。

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