影ノ守り人【炎炎ノ消防隊】

玖 ページ11

｢……服は、私のが着れますかね。ツナギ取ってきます｣




｢ありがたい。この服では目立ってな｣



｢そりゃそうだろうなぁ……｣




｢着替えたら、マキに少し組手の相手をしてもらってくれ。実力を見たい｣




｢……能力は？｣




｢使って構わんだろう｣




｢……了解した。｣





ツナギへ着替えて、屋上へ。





｢遠慮なく、どうぞ｣




｢第8に来たらマキさんに組手してもらうのは伝統なのか……？｣




｢シンラもしたのか？｣




｢あぁ、こいつと。2人とも負けた｣




｢……ほう。楽しめそうだな｣




足に力を込める。




｢……行くぞ｣




距離を詰める。



｢……ッ！｣




炎の短剣を作り出し、投擲。




｢……第2世代か！｣




全て消された。
やはり飛び道具は意志の維持がしづらい。





｢！｣




今度は向こうから距離を詰め、捕まえようとしてくる。




捕まれば逃げられはしないか。なら。




一旦距離を取る。





｢……！速い！？｣




｢……チェックだ｣




再度距離を詰める。猛スピードで繰り出した拳を寸止めした。





｢……嘘だろ。あのマキを……｣





｢……こんなもので、構わないか｣





｢あぁ、だが……お前の能力は？｣





｢さぁて、なぁ……わからん。器用貧乏なタイプでな｣

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