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玖拾 ページ3

暗い場所で、1人でいるのが怖かった。





隅でうずくまって、為す術もなく項垂れているのが、どうしようもなくもどかしかった。






そんな私に、手を差し伸べてくれた。





そんな役職は本来ないのに、わざわざ影ノ守り人などという居場所を作ってくれた。





正規には決してなれない、影でしかいられない。それでも。





地下での、唯一の光。






……それが団長だった。







だから私は、団長のその恩義に報いたい。






その一心で、地下を飛び出して、第8へ来た。






「……そんな感じ、かな」






「……そうなんだね、わかった」






ふと、ジョーカーの言っていたことを思い出した。






本当に落ちこぼれだったのか、というやつ。






……答えは、否だった訳だ。





くだらん嘘に囚われ続けて、ずっと心が縛られていただけで。





……これから、どうしよう。





動けるようになったら、どこか別のところへいこうか。





……これ以上、迷惑はかけられない。





「Aさん、今炎出せる?」






「……え、」





「試してみたいんだよ!身体動かないのはわかってるけど、炎だけなら何とか……!!」






「おいこらリヒト!病人に無茶をさせるな!」






「……火縄、」





「……治るまで寝ていろ。こいつの言うことは気にしなくていい」





「……ええと、ごめんなさい……」






「謝ることじゃない」





リヒトを連れて出ていった。





……炎を出させるの、怖いよな。そうだよな。





……寝てしまおう。そうしたら、何も考えなくて済むから。

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ユキぴょん(プロフ) - ノアさん» ありがとうございます〜泣ける感じにしたかったので、できてて良かったです……!作者冥利に尽きますヽ(*´∀`)ノ (2020年11月9日 22時) (レス) id: eec7be5830 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - まってぇ、、、涙出てきた(( (2020年11月9日 21時) (レス) id: 446b9f453e (このIDを非表示/違反報告)
ユキぴょん(プロフ) - かぼちゃさん» ありがとうございます〜!感想とても嬉しいです(●´▽`●) 次回作もそろそろ構想練り始めているので気長に待っていただけると幸いです(´˘`*) (2020年10月4日 18時) (レス) id: 2d77a5e8ac (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃ - 完結おめでとうございます!!アーサー、その他キャラの性格や口調がつかめていて、違和感なく読めて面白かったです!!次の作品も楽しみに待ってます♪『影ノ守り人』の連載、お疲れさまでした。 (2020年10月4日 3時) (レス) id: a71fca1158 (このIDを非表示/違反報告)
ユキぴょん(プロフ) - あおりさん» あおりさん!ありがとうございますヽ(*´∀`)ノそのお気持ちが本当に嬉しいです……!!次回作もまたのんびり作りますのでお時間ある時に読んで頂けると嬉しいです(´˘`*) こちらこそ本当にいつも応援ありがとうございました!! (2020年10月2日 22時) (レス) id: eec7be5830 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麻利亜 | 作成日時:2020年9月20日 21時

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