影ノ守り人 参 【炎炎ノ消防隊】

玖拾捌 ページ11

ヴァルカンによると、オリハルコンを探しの旅をしていたらアーサーが予定外の行動をして地下にいるんだと。





……なんにせよ、帰れなくなる事態は避けられたわけだ。






運がよかったというか、何と言うか。





すると、アーサーが何やら気配がする、という。





今度こそ白装束か？





アーサーはエクスカリバーがないし、私はろくに動けない。





手練れだったらやばいなあ、と思ったら。





現れたのは、





「母上……父上……」





「「エ！？」」






いや待てさっぱりわからん。






いや似てるけど。






……なんか話聞いてる限りバカさ加減までアーサーに似てるけど。





いやなんなんだ世界を救っていたって。





これだけツッコミがそろってて全くツッコミ追いつかないことあるか？






「ちょっといいか？あんたらはアーサーの両親で世界を救っていたと……荒唐無稽すぎてついていけないんだが、つまりなんだ……説明してくれ」






よしよく言ったぞヴァルカン。





「ヴァルカン考えるな、感じるんだ」






「お前は少し感じるな考えろ！！」





「感じるにも限度ってものがあるだろ……」






この人たちについていくの無茶じゃない？






「俺の勘だがお前たちは消防官の仲間だな」





そりゃそうだろ。




「そして黒髪の髪長姫(ラプンツェル)、君はアーサーの姫だな？」






「……はい？」





「その通りだ父上！よくわかったな！！」





騎士王の姫ってラプンツェルではないよな？いいのか？？





「なあヴァルカンつっこんでくれ」





「いやもう無理だろ」




匙を投げられた。




……まあ、あんまり触れられずに話を続行してくれたからよし。

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