ルックスイート〜third〜

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それから


仕事中もずっと

ごめん、ごめんって謝ってきて





『もういいですから』



と言っても

申し訳なさそうにしてる七瀬さん。






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俺はそんなことより






.






.





『……出ろ……出ろ…』








Aのことばかり考えてて。





何度電話しても

何度LINEしても




全然繋がらへんくて。






こんなに人に

連絡し続けたことはこれまでにない。




こんなに連絡がとれないこともない。




こんなに繋がってほしいと、願ったこともない。




ふと携帯が震えたかと思えば




今日の現場にはいないのんちゃんから






小瀧
“ごめんなさい…Aちゃんのこと、つい口をすべらせてもうて…”




と謝罪メール。






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“えぇよ。わかってもらえたし。もっと早く報告すべきことやったしな。やから大丈夫や。”









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そう送ってはみるものの





『………なんとかせんと…』






.






このまま終わり、なんてことは


絶対したない。




するもんか。






.






.






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そして俺はその日の夜





こんな形で初めて合鍵を使いたくはなかったけど






.





あいつの家に行ったんだ。







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