ルックスイート〜second〜

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そのあと、淳太くんから住所聞いて(はじめは風邪うつるから絶対あかんって散々反対されたけど)




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大量の風邪グッズを買って








スマホの地図アプリを駆使しながら




着いたとこ。








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「う………わ」






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わたしと出会う少し前から一人暮らしを始めた、って聞いたけど、




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「ひとりでこのマンション…？」





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淳太くん、
住所も誤字ってるんじゃないかなぁ…






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恐る恐る


オートロックの入口で




淳太くんから届いた住所の

部屋番号を押してみる。







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『…はい』



「あ、わたし」



『ん、入って』







ウィーンとひらく
自動ドア。





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エレベーターに乗り




淳太くんの部屋へとたどり着いて








一息ついて
インターホンを鳴らそうとした瞬間





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ガチャっとドアが開いて


出てくる淳太くん。






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「淳太く…」








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今日の部屋着は白いもこもこニットに

スウェットのズボン。



今すぐ抱きつきたい部屋着ナンバーワン(認定)


横になってました！と言わんばかり
髪はくちゃくちゃで



目はとろんとしてて


マスクしてるけど、それでもわかるほど
顔は真っ赤。








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「……だいじょう、ぶ…？」



『んー………あかんわ…』




苦笑いして



瞬きも、
いつもよりゆっくり。






「とりあえず、横に」





淳太くんの手を取れば




すっごく熱くて




苦しいよね、って
心が痛くなる。






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淳太くんの手を引くと


淳太くんはゆっくりついてきて





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部屋に入ると







「ひっろ……」





想像以上の素敵マンションだったけど、


それどころではなく







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ベッドにつけば

淳太くんはゴロンと横になって






浅くて多い

呼吸をしていた。






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なんて色っぽいんだ…！


と思ってしまったので


神様、淳太くんの風邪、
わたしにください。





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