【明治東亰恋伽】孤独姫は泡沫に…【菱田春草】 (ページ8)

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7話ー心配ーページ8

芽衣「そうだ、姫ちゃんに街を案内するよ!」

『え。』

芽衣「迷子なになると困るから、一応ね!」

迷子ね……、確かに全然違う街並だった。
困るし、一応ね…。

芽衣「ここが、--------…………」

一瞬でこの街の地図が出来た。
といっても、脳に作っただけだが。

春草「君。」

『……。』

急に話しかけてきやがった。
面倒だから、素通り。

春草「ちょ、待ってよ。」

『何ですか。』

やはり、あの技を使うか。

春草「そんな、睨まなくてもいいだろ……。」

こいつに、効いてない……?!
まさか、効かない奴が出てくるなんて……。

『早く、用件を言って下さい。』

春草「あ、あぁ。さっき、鴎外さんが君に用がある見たいで探してたけど。」

『そう。』

私は、用件を聞いてすぐ、立ち去った。

鴎外「姫ちゃん、探したよ。」

『結局、姫ちゃんと言うんですか……。』

鴎外「？それより、君は……芽衣と同じ、未来から来たのかい?」

『えっ……。』

知っている。
この人、全てを知っている。

鴎外「別に、言いたくなければいいのだが。」

そう言って立ち去った。
無理だ、言えない。
どうしても言えない。なんで……。
明治に飛ばされた。何ですか、チャーリーさん……。