【明治東亰恋伽】孤独姫は泡沫に…【菱田春草】 (ページ2)

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1話ー孤独姫ーページ2

夜。何処となくたたずむ屋敷で、パーティが行われていた。
二階の方で綺麗な、ドレスを着た少女が座っている。
何処か寂しげに。

彼女は、椅子から立つと、一階を見渡した。
光輝いていた。
天井には、シャンデリアが。

彼女は、つまらなさそうに、見詰めている。
そして、歩き出した。
どうやら、自分の部屋に戻るようだ。

クローゼットから、服を取りだし、溜め息をつき、目を開くと、何処か異空間にいて、いっきに賑やかな、声が耳に届く。

すると辺りは、少し違った風陰気のパーティだった。
彼女は、唖然として立っていた。
彼女が持っていた服が人形サイズの、大きさになっていて、驚嘆していた。

『一体、どうなってるの。』

すると、会場から悲鳴が飛ぶ。
何か分からないが、何かが飛び回っている。
彼女は、呟いた。

『いつもの、妖怪？』

そう、彼女は珍しい、魂依だった。
そして、シャンデリアにぶつかり、一人の女性の頭へ落ちようとしていた。
彼女は、とっさに飛び出し、女性を庇うように、押した。
そして、自分もその反動で自分も押し出された。
そのまま彼女は、倒れてしまった。
そして、その女性の恋人らしき人が、

？「芽衣!大丈夫かい?!」

そこにいた、芽衣と言う女性、いや少女が何かに気がついたかのように、呟いた。

芽衣「もしかして……、姫ちゃん……？」

芽衣が呟いた、姫。それは、姫宮Aの事だ。