あれ？まさか私、声優さんに拾われた...！？【シェアハウス】

言われるがまま ページ2

ﾊﾞｼｯ!!

頬に鈍い痛みが伝った。

もはや慣れ始めてしまった親からの暴力も、
影で言われている悪口や文句は、私にとって特に関係のないものになりつつあった。

『あんたなんか産まなきゃ良かった！！』

『あんたなんかと関わりたくない』

『出来損ないのお前に存在意義はない』


そう言われ始めてもう五年


慣れるのにも無理はない。



だから、もういい。

”聖岳”なんて肩書きを捨ててしまって、外に出れば私は楽になれる。


亜希「お姉ちゃん...大丈夫？顔色悪いよ...？」

心配してくれる弟の亜希は私よりずっと出来た子で、この家の跡継ぎだ。


「駄目だよ、私といたら怒られちゃう。貴方は立派な人間なんだから。」



ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ!!

母「！！A、また亜希に近づいて！！

貴女なんかと一緒にいたら、亜希まで出来損ないになってしまう！！







もう出て行って欲しいくらいだわ！！」






...うん。




そうだね。









貴女「今までお世話になりました。」









そういって私は家を出て、強い雨に打たれ、気を失ってしまったんだ。


微かに聞こえた暖かい声を最後に。









？『...え、ちょっと！！....大丈夫...!?』







あれ、どこかで、聞いた声...______________？

顔色悪いぞ...？（cv.鈴木達央ｓ）→←設定

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