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「お疲れ様でしたー」
約半日撮り通しでお昼すぎ頃に終わった。
「あ、イヤフォン買いに行きたい！」
マネージャーさんに言う。
この前お気に入りだったやつ壊れちゃったんだよね…
どれが良いかなんてあんまり知らないんだけどさ
良い音質のイヤフォンとか知らないかな誰か…
あ！！
「あの、健人くん！」
「ん？どうしたの？」
マネージャーさんの車に乗り込もうとしてた健人くんを引き止めた。
「お疲れ様でした、すみません引き止めて」
「いいよいいよ。ちょっと待ってねー」
健人くんは車の中にいた人に謝った。
「それで、どうしたの？」
王子様スマイルだ…
「あの、アイドルですよね？もし良かったらおすすめのイヤフォンとか音質良いのとか知りませんか？」
「あー、まあ音楽の仕事上イヤモニとかも使ってるしね」
イヤモニ？
「あのーライブとかで耳につけるおっきいやつね！( 笑 )
あっ！！！そう言えばちょうどいい所に…」
健人くんは車の方に戻った。
なんだろ？
「こいつ！めっちゃそういうの凝ってるから！教えてもらいなよ」
車の中から出てきたのは健人くんよりも少し小さくて
顔がもうなんのその整いすぎた男の子。
男の子がゆっくりと顔を上げた。
ードキッ
目が合ったとき、なにか感じた。
なにか分からない不思議な感覚。
懐かしい感じがした。
「佐藤勝利です」
「大庭Aです」
「じゃあそういう事で！今日は仕事あるから後日改めてでも」
「あ、健人くんありがとうございます！」
「いーのいーの」
そう言ってまた頭を撫でた。
撫でるの好きなのかな？←
2人は車に乗り込んでいく。
佐藤さんが乗り込むときまた目が合った。
ゆっくりと口角を上げる佐藤さん。
「またね」
そう言って私の前から車が発車した。
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作者名：花音 | 作成日時：2017年5月21日 0時
