ねぇ・・・2*Daiki.A*

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まだ走り出さない大ちゃん、



3年にバトンがわたった
その瞬間




『おっとー有岡くんも走り出したー！』



有岡「ったくおせーよ。」


光「まってんじゃねーし」


有岡「勝負ってもんは

同じスタートからやりだすことですよ」


光「かっこつけてんじゃねーよ！」

その頃応援席では


山田「なああの二人」


知念「勝負してるね」



山田「まじかよ」



のこり100m

どっちも同じくらい。


大ちゃんがんばって。




私は祈る。
祈るしかない。


のこり50m



ドキドキする。



ゴールまであとわずか




わずかに大ちゃんが先にゴール。



『優勝は1年チーム！』



わあー

という歓声と

光くんの悔しがってる顔。


私は大ちゃんにかけより
だきしめた。


「大ちゃんすごいよ！」



有岡「だろ！俺は勝負事にはまけねーの！」


光「有岡チビのくせに足はえーな」


有岡「チビとかいうな！」


光「完敗完敗笑」

と地面に座った光くん。
あれいつのまにか
なかよくなってる。このふたり。



光「あーつかれた。年だ年」


有岡「おっさんすね」



光「んだと有岡。」



私の目の前で
ふたりがじゃれあってる。



まるで宏太と光くんがいるみたい。


不思議な感じ。

どうしよう。


私また宏太思い出しちゃってるよ。




有岡「A？どうした？」



「なんでもないよ！」




私これ以上大ちゃん傷つけないって
きめたじゃん、




山田「大ちゃんすげーじゃん！チビなのに」


有岡「だからチビは余計な。」



こうして体育祭は無事におわった。


帰り道


「ねえなんであんなにリレーはりあってたの？」



有岡「お前をかけて勝負してたからだよ」



「え？」


有岡「だからいったろ？

俺勝負事はまけないって」


勝負ごとって。

有岡「あ！Aご褒美のちゅーは？」



「え？」


有岡「はやくしてよー」


「やだよこんな外で」



有岡「いいじゃん誰もみてない」



「やだ。」


有岡「けーち」


私ね大ちゃんの
すねたとこすきなんだ。
だからいじめちゃった。



「大ちゃん？」


有岡「ん？」



ちゅっ




有岡「ぬんあ。」


「なにその間抜けな声。」


有岡「びっくりした。

ねえもっかい！」

「やーだ」

有岡「もっかい！」

「やーだ。」



ねえ大ちゃん？



私達ずっと変わることはないって



おもってたのにね。

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