転生して100回目…なのに!この世界の者は個性豊か過ぎて慣れないのだが【鬼滅の刃】

→ ページ44

『あった……。』


少しボロボロになってるけど、形は保っている。

まぁ、元々あった謎のボロ小屋を改造したから綺麗でもあるんだが……。


扉を開ければ、ギーっと言う音がする。



『うわっ、埃臭い……。』

「誰だ。」


暗闇の中、声がした。
女の人の声。


『誰って……。此処を作った者ですが……。』

「お前の様な、お子様がこれを作れる訳がないだろう……!嘘をつくな……!!」

『取り合えず、話す為に明るくしますよー。』


天井に吊るされている特殊なランプに、火をつける。
軽い魔法ぐらいなら……。

辺りが明るくなった。

そして、例の女の人の姿もくっきり見えた。


「術か……？」

『術……？』

「お前も、鬼なのか……？」

『はい？』


お前もって事は、貴方も鬼ですか？
へぇー。

へぇじゃないわ！

隠れ家にされてるんだよ?!
多分！



『あの、確かに、私も鬼ですか……。でも、貴方は何故此処に？』

「俺はここに閉じ込められているだけだ。」


俺……?!
一人称俺ですか……。

それとも、実は女の人の見た目をしているが、実は男……。

考えたくない……!!


「こっからは出られない。藤の花の匂いが外にあるから。」


ああ、何かお香らしきものあったな……。

でも流石にいつかはきれるだろう……と思ったが、鬼の力さえあれば、無限なんて可能か……。


『あれ、でも食料とかは……？』

「俺は、血肉を喰らわない。」

『……貴方、何者ですか。』

「お前には言っていいかもな……。俺は、巫女の血を持った者だ。」


巫女？

は？

何か分からない事がどんどん増えていくぞ。

→→←→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す