→ ページ23
『はっ……!!』
掛け布団と共に起き上がった。
此処は何処かと、辺りを見渡す。
微かにだが、鼻にツーンっとくるこの匂い……。
病院……?
いゃ、鬼の私が病院に居るわけない。
では此処は……。
咄嗟に、右手の感覚に気付いた。
右手の下に何かがある。
何だ……。
『本当に貰ったんだ……私……。』
確かに、私の手にある刀。
夢じゃなかったのか。
すると、ふわりと私の肩に何かが乗った。
「起きたんですね。」
『……!』
振り返れば、女の人がいたのだ。
いつ入って来たのだ。
私が刀に集中している時に、入ってきたと言うのか。
だとしても、私からすればホラーなんですけど。
「では、貴方に質問しましょう。」
『……?』
「貴方は、何人。人を殺しましたか?」
可愛かった声が、今は怖く聞こえた。
ただ、その答えは分かっていた。
自分でも分からないと。
『分かりませんよ。家族まで殺して、そして……あんなに良くしてくれた村の皆さんだって殺したのですから……。』
「まぁ、それは凄く辛かったでしょう……。」
『神は、私からどれ程……幸せを奪えば済むのでしょうか。さっき……聞けば良かった……。』
何言ってんだ、私。
そんなのこの人に関係無い。
関係あるのは、私だけなんだ。
「では、私と仲良くしましょう!」
『無理ですよ、そんなの。貴方まで、不幸になります。』
「そんなこと、分かりませんよ?」
私は、分かるんだよ。
ほっといてよ。
貴方に何が分かるんだよ。
私の何が……!!!
『ほっといて下さい。これ以上話す気などありません……。』
「そうですか……。では……、なるべく優しい毒で殺してあげましょう。」
そう言って、彼女は刀を抜いた。
鬼狩りだったのか。
これは、戦うしか無い。
160人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水神の狐@俺ナー☆(プロフ) - アリサさん» 教えて下さりありがとうございます! (2019年10月16日 7時) (レス) id: 5a6fe00bf5 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ(プロフ) - 水神の狐@俺ナー☆さん» 教える事は、ちょっと……。えっと、私のホームページ(コメ欄の下のURLから行けます)に一応載ってます。 (2019年10月15日 22時) (レス) id: 728c16d1eb (このIDを非表示/違反報告)
水神の狐@俺ナー☆(プロフ) - すみません!もう一個のほうのパスワードわからないんですが教えてもらうことって可能でしょうか? (2019年10月15日 20時) (レス) id: 5a6fe00bf5 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ(プロフ) - 私は私さん» 私も最初は思ってました← 調べれば出てきますよ。 (2019年9月17日 13時) (レス) id: 728c16d1eb (このIDを非表示/違反報告)
私は私 - ねぇ私も紅蓮華(ぐれんばな)かと思ってたんだけど… (2019年9月17日 3時) (レス) id: 5f38423e76 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アリサ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/arisa3/
作成日時:2019年8月2日 11時