私と言う存在 ページ20
出血はそれほどしていない。
なら、いけるかもしれない。
自分への負担は大きいが……、構わない。
『ちょっとだげ、下がってもらえますか。』
ガチトーンで私が言えば、彼らは三歩ぐらい下がる。
間に合いますように……。
正しき行いをしたかの者に、また尊き生命を____。
『神術。』
強風が吹いた。
それは凄いぐらいの。
髪を結んでいた紐が切れたのが分かった。
長い髪が自分の肌を擽る。
嵐が来たかの様に、分厚い雲が空を覆う。
そして、一発雷が堕ちた。
パッと目を開ければ、頚は繋がっており、静かに腹部が上下に動くのが見えた。
『良かった……。』
チラリと彼らを見れば、大きく目を見開いて驚いている。
まぁ、まだまだ驚く事があると思うけど……。
「……ん……?」
『春未ちゃん、どっか痛んだりしない?』
「あれ……Aちゃん……?私……。」
ゆっくりと体を起こす。
そして、自分自身の体をまじまじ見る。
「え……?!」
『何で私を庇ったの……?』
咄嗟に出た言葉がこれだった。
少し怒りの気持ちも添えて。
「Aちゃんが何もしてないのに……、それなのに!……死ぬのは間違ってるって思ったの……。」
『……!』
「それより、Aちゃんこそ……その……。大丈夫……?」
彼女の目は余程私を心配している。
何となく察している。
「体が小さく……。」
『一時的なものだよ。魔力を使い過ぎちゃった……。』
ニコっと微笑めば、より一層心配をし始めた。
「いゃ、でも!煙出てたし!?魔力って!力を使い過ぎたんだよね?!大丈夫なの?!本当に大丈夫なの?!」
『……。』
私が初めて彼女のキャラを知った。
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水神の狐@俺ナー☆(プロフ) - アリサさん» 教えて下さりありがとうございます! (2019年10月16日 7時) (レス) id: 5a6fe00bf5 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ(プロフ) - 水神の狐@俺ナー☆さん» 教える事は、ちょっと……。えっと、私のホームページ(コメ欄の下のURLから行けます)に一応載ってます。 (2019年10月15日 22時) (レス) id: 728c16d1eb (このIDを非表示/違反報告)
水神の狐@俺ナー☆(プロフ) - すみません!もう一個のほうのパスワードわからないんですが教えてもらうことって可能でしょうか? (2019年10月15日 20時) (レス) id: 5a6fe00bf5 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ(プロフ) - 私は私さん» 私も最初は思ってました← 調べれば出てきますよ。 (2019年9月17日 13時) (レス) id: 728c16d1eb (このIDを非表示/違反報告)
私は私 - ねぇ私も紅蓮華(ぐれんばな)かと思ってたんだけど… (2019年9月17日 3時) (レス) id: 5f38423e76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アリサ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/arisa3/
作成日時:2019年8月2日 11時