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第58話 【姶良千春】 ページ9

今日は飲み会らしい。

このアイラ探偵事務所は12歳から入社可能なのだ

社会人でもないの子供に給料など渡せるわけがない

そんな訳で給料代わりに社会人未満の子供には飲み代タダ

だから依頼が解決する度に飲み会が開かれる訳だ

そして私は学校帰りに書店によってお気に入りの小説の新刊を購入してからいつものお店

「カザぐるま」に向かっているのだ

それにしても

「暑い…」
いよいよ夏本番
アニメなどでよくある
“砂漠を歩いていたらオアシスが見えて喜んで走って行ったら暑さが見せた幻覚だった”
という現象が起こりそうな猛暑なのだ

のが渇き
足が自然と自動販売機へと向かっていく

「やーいお茶が飲みたい…」
少しバカにしているような名前で長年愛されているお茶を視線でロックオンして
かばんから財布を取り出し
小銭を見る

「十円玉5枚と五円玉3枚…」
足りない…

先ほど本を購入したためお金が足りなかった

かなり肩を落としながら踵を返す

すると奇跡が起きた

足元に何かが当たったと思い見てみると
ポップな柄のお財布が落ちていた

暑さが見せた幻覚か…?否、本物だ

降ってみると小銭の音がじゃらじゃらする

「これで…やーいお茶が飲める…」
そう呟き財布を開けようとした時に私の頭上に天使と悪魔が降臨した

「ダメだよ!ちゃんと持ち主に返さないと…!」「別に100円ぐらい使ったってバレないわよ」


誘惑が私を誘う

「そうよね…別に100円ぐらい…」
私は財布に手を伸ばした
でもその時

「あーあ…伊織お兄様に嫌われちゃうわよ?」
天使が放ったその一言で目が覚めた

「…私…伊織お兄様に嫌われたら死んでしまったのと一緒よ…」
警察に届けようと思ったが、何しろ探偵事務所の飲み会に行くのだ

もしかしたら誰かが持ち主を割り出してくれるかもしれない…

そう思い誰のものかもわからぬ財布を手にその場を後にしたのだった

第59話【大宮さえ】→←第57話【東條夏津】



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設定タグ:こちらアイラ探偵事務所です。 , 探偵 , 募集企画   
作品ジャンル:ミステリー, オリジナル作品
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マリー(プロフ) - 五木さん» 作ってきます!お待ちください! (2016年9月27日 6時) (レス) id: d04a2a0312 (このIDを非表示/違反報告)
五木(プロフ) - 最深さん» マリーさんが3を作るのを待ちましょうか… (2016年9月27日 1時) (レス) id: f7b65337af (このIDを非表示/違反報告)
最深(プロフ) - お話いっぱいになってしまいました…どうすればいいですか? (2016年9月26日 23時) (レス) id: 28cca0cd0a (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴 - 五木さん» 分かりました、ありがとうございます! (2016年9月26日 22時) (レス) id: 40db855e05 (このIDを非表示/違反報告)
最深(プロフ) - 更新しますー (2016年9月26日 22時) (レス) id: 28cca0cd0a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マリー x他5人 | 作者ホームページ:この作品の作者は画面の目前の君!君だよ!  
作成日時:2016年8月30日 10時

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