こちらアイラ探偵事務所です。file2 (ページ44)

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第91話【ベラトリックス】ページ44

「もう、ツィーったらどこに行ったのかしら？」

私は今ボスであるシリに頼まれてGuiltystarsのメンバーであるツィーを探しているの。

なのに……

「全然見つからないわ！シリが新しく仕事が入ったから全員召集って言ってたのに。電話にも出ないしメールも見てないし……」

そう独り言を言いながら歩くこと少しすると

「あ、いたわ。って何をしてるのかしら？」

ツィーがいたけど三人の人といる。誰かしら？

すると三人のうちの一人が
「あんたらにとって俺達は悪だ
だが俺達にとってもあんたらは悪だ。
その意味が分かるな？」

なるほどね、あの人たちが最近噂になってるアイラ探偵事務所の人たちね。

よくよく見ると奥に女性が一人倒れていた。
「ツィーったらまたやったのね。」

あんまりすると騒がれるから程々にと言われてたのだけど。

とりあえずここは早く組織に帰るほうを優先したほうがいいわね。

とりあえず手前にいる二人に声をかけるかしら。

「ねぇ？貴方達アイラ探偵事務所よね？
あそこに女性が倒れているけど放っておいていいのかしら？」

そう言うと一人が咄嗟に駆け出し
「あ、宮ちゃん待ってよ！」
「うるせぇ」
と言って女性のほうに行った。
これで二人減ったわね。

それからツィーの方に近づく。
「ツィー！早く帰るわよ？シリが召集をかけてるわ。」

「えぇー？せっかく面白そうな感じだったのに」

「新しい仕事が入ったみたいなの。
探偵のあなたもここで引いてくれるかしら？
そこにいる小さい子も一緒にね」

影に隠れて見えなかったけどもう一人いたみたい。

「じゃあ、またいつか会いましょう」

そう言ってツィーの背中をグイグイ押しながら組織に戻る。
途中「待て！」とか「ふざけるな」とか聞こえたけど無視で通した。

「あ、ツィー。途中で買物に付き合って？材料がなくなってたの。」
「えぇーめんどくさいなー。」

そう言いつつも買物をして組織に帰った。