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第77話【陸奥崎遥斗】 ページ29

俺たちは遊園地で調査をしていた


まあ､ほとんど遊んでたけど


そして今は宮ちゃんと俺は別々に調査をしている


宮ちゃんは遊園地の近くの歩道などで聞き込み


俺は観覧車やジェットコースターなどがあるあたりで聞き込みをしていた


そいて俺は休憩と称して缶ジュースを買った


プシュッ
っという音をたててふたを開け渇ききった口のなかに流し込んだ


炭酸特有の少しピリピリとした刺激が喉にはしった


おいしい
と､一人寂しく幸せを噛み締めていると


偶然にもなっちゃんが俺の存在に気がついていないのか目の前を通りすがろうとした


するといきなり



「子役の……東野夏津ですッ！！」



と叫んだ

俺は正直驚いた


あんな有名な子がこんな身近にいたことに


でも今は固まっている場合じゃない


持っていた缶ジュースをぶん投げ


なっちゃんの後を追いかけようとしていたきょうちゃんについていった


確かこの辺では通り魔事件があったと聞いた


それなら遊園地の外で調査をしている宮ちゃんに連絡しなくちゃならない


プルルルッ…プルルルッ…


「なんだ？急用じゃないなら即座にきるぞ」


『急用だよ宮ちゃん！なっちゃんが一人で遊園地から出ちゃったかも知れない！』


プツッ……


きれた…いくら仲が悪いからってそれなねぇだろッ！


お願いだよ！宮ちゃん！お願いだからなっちゃんを助けて！


宮ちゃんなら知ってるはずだ最近通り魔があったことぐらい


宮ちゃんならきっと助けてくれるはず………


これでも信じてるよ宮ちゃんのこと…

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