第66話【天川縁】 ページ18
「............風船が......突然......爆発......?」
「ねえなんか空白多くない?」
音和君に突っ込まれたが、気にしない。
それにしても、ハイランド遊園地か......。
ジェットコースターに酔いまくった所だ。さらに、音和君がヘラヘラ笑いながらお化け屋敷に引きずられたトラウマがヤバい所だ。
嫌だぁ......。
でもまあ、依頼だし、もう大丈夫だろう。
......大丈夫だ。
では、真面目に考えてみる。
風船が爆発。突然、ということは、そのときの周りの環境にも寄るのではないか。
周りの環境......。
ものすごく暑いのか、それとも涼しいのだろうか。日光は思い切り当たっているだろうし、残暑が厳しいこの時期では、涼しいなんてことめったにない。
じゃあ、他には?
風船の、中はどうなんだろうか。気体はいったい、何を使っている?
「............うー、」
「頑張れー」
音和君、五月蝿い。
まただらだらしてるし。全く、どれぐらいキャラメル食べれば、気が済むのか。
携帯、そろそろ解体するの止めなさい。
「......真面目に考えてるのに」
「あはは、だって仏頂面のまんまなんだもん。面白〜い」
「......」
黙りこむと、ちょうど夏津さんが勢いよくダッシュして、
「どーん‼」
と言いながら音和君に抱きついた。
「うわぁ‼......ゲホッ、キャラメル詰まったんだけど」
キャラメルが喉に詰まり、咳き込んでいる。
馬鹿なのか。
「ねぇねぇ、今度の依頼人とこの、ハイランド
遊園地、風船配ってたんやな‼」
「知らなかったの?結構前からあったよね?」
「......そうですね、ありました」
もしかして、......風船、欲しいのかな。
だとしたら、子供っぽいけど、まあ、夏津さんらしい。
あぁ、考えていたこと、すっかり忘れてしまった。
ちょっと、私の脳味噌じゃ解らないみたいだ。
いいや、他の人の手伝いでもしよう。
なんか楽しそうに話し続けている二人をほっといて、千春さんの所に行くことにした。
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マリー(プロフ) - 五木さん» 作ってきます!お待ちください! (2016年9月27日 6時) (レス) id: d04a2a0312 (このIDを非表示/違反報告)
五木(プロフ) - 最深さん» マリーさんが3を作るのを待ちましょうか… (2016年9月27日 1時) (レス) id: f7b65337af (このIDを非表示/違反報告)
最深(プロフ) - お話いっぱいになってしまいました…どうすればいいですか? (2016年9月26日 23時) (レス) id: 28cca0cd0a (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴 - 五木さん» 分かりました、ありがとうございます! (2016年9月26日 22時) (レス) id: 40db855e05 (このIDを非表示/違反報告)
最深(プロフ) - 更新しますー (2016年9月26日 22時) (レス) id: 28cca0cd0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マリー x他5人 | 作者ホームページ:この作品の作者は画面の目前の君!君だよ!
作成日時:2016年8月30日 10時