こちらアイラ探偵事務所です。

第47話 【佐藤赤音】 ページ48

今日は朝から大学の講義が入ってた。

珍しく探偵事務所で仕事をする暇がないくらい

午前も午後も講義を入れてあった。

「なんで今日に限ってこんなに講義があるの〜」

誰にも届かない叫びを上げる。

なんで私がこんなに落ち込んでいるかというと、

今日は事件が解決したお祝いで

いつものメンバーで飲み会だったのです。

別にね？

飲み会は夜からだから？

昼間講義があっても？

問題はないんだけど？

事務所で飲み会を楽しみにしながら？

仕事してた方が？

夜までに気持ちが上がってるでしょ？

これだけはどうしようもないってことは

わかってるんだけど、

やっぱり落ち込みますよ〜

午後の最後の講義が終わって、

まず、大学近くの洋菓子店に入る。

そこでちょっとしたケーキを買ってから、

探偵事務所に向かう。

「お疲れ様でーす」

事務所に着いたのは午後7時ちょい過ぎ。

まだ社長とか小次郎さんとかいるかもしれない

と思い扉を開けたが、

事務所にいたのは、

音和くんと縁ちゃんと千春ちゃん、

「「お疲れ様でーす」」

千春ちゃんに話を聞くと

ちょっと不機嫌になりながら

「伊織お兄様なら

鞠山さんがちょっと前に連れて行ったよ。」

一足遅かった〜

ここで悔やんでもしょうがないから

音和くんに買ってきたケーキを渡して、

大急ぎでいつもの店に走る。

「遅れましたー！」

お店に入ってとりあえず叫ぶ。

「おおー佐藤ちゃん、早かったな」

「佐藤ちゃんお疲れ」

まだ2人しかいないみたいだったけど、

もう呑み始めてた。

私も近くに座り、

「とりあえず生１つ」

店員さんに注文して

机にあったおつまみに手をつけた。

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