こちらアイラ探偵事務所です。 (ページ21)

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第20話【東條夏津】ページ21

私のファンと別れて数分(もちろんウインクしてから別れた)、丁度いい少年がいたから近づく。大丈夫お姉さん怪しくないかんなー！

「Hey！there'sboy！ちょっと協力してくれへん？candyあるよ？」

「……お姉さんuniqueだね、ぼくがforeignerってよくわかったね。すごいよ、でもぼく中１なんだ、声をかける相手間違ったね、good-byeお姉さん」

「ああっ！待ってboy、分かった、autographあげるから！私child actorやってるねん、東野夏樹ってしらんか？」

「……知ってるけど、ホントに信じると思う？proofあるの？」

「はい！これサインな。きみ、西本さんちの近くの子やろ、私よくそこ通るんやけどきみをよく見るんだ、ねえ西本さんちに怪しい人物いなかった？」

「わ、すごい。完コピは無理だよね、そうだな、ぼくは見なかったよ」

「ほんま？Thank You boy！じゃ、good-bye！」

なっがいなっがい少年との会話を終え、リュックの中からシャーペンとメモ帳を取り出してメモする。西本さんち付近、不審人物目撃なし、と。

ちなみにこの話し方はアンのを借りました、少年の心を開くにはこれがいいやろ？

よし、探偵事務所に返ろう、と滑り出すと同時に携帯を開くと、千春っちからのメールだった。

『三河宏という人物を調べて！』

そのメールにドキリと胸がなる。まさか、三河さんが、いや、あるわけない。じゃあなんで三河さんが捜査線上に！？

三河さんは私と共演してくださった人だ。メアドも交換している。

まさかね、と三河さんの名前をタップする。開いたのは、某メッセージアプリ。

なっちゃん三河さん、すみません、東條です。突然ですが今どこに?

なっちゃん三河さん?この猫知りませんか、今探してるのですが。

そうトーク画面に打っても応答はない。

「ない……よね、ねえ、三河さん！」

私は探偵事務所のみんなに、

『三河宏の家に行く。住所はここです』

というメールをして、三河さんの家に滑り出した。