こちらアイラ探偵事務所です。

第16話 【真城 伊緒莉】 ページ17

…さっきから周りが騒がしい


事務所を出たり入って来たりみんないろいろと調査しているようだ


生憎、私は朝から機嫌が悪いので、仕事をする気は全く無かった


何かしようとすると、どうしてもだらーんとしてしまう


勿論皆さんにはバレないようにいつもの仮面をつけているけどね…実際にはつけてないよ！心の中に…ね？


音和君は寝てるし…羨ましい


私も音和君みたいにゴロゴロしたい…


でも、みんなの前にいるから出来ないんだよな〜…はぁー…


あっ…千春ちゃんに起こされた


そのまま、私はこれからすることを頭の中で整理しながらなんとなく千春ちゃん達の様子を見ていた


「パティスリーハナのクランベリーマカロンあるのになー
起きたらあげるのになー」


何っ！！人気過ぎて食べるのを諦めていたあのマカロンだって！！


ふと、音和君の方を見ると飛び起きていた


音和君もそんなに食べたかったんだ！だよね！その気持ち、めっちゃ分かる！


しかも、名店のマカロンを毎月送って貰っているって…


良いな〜…分けて欲しいけど、自分が食べたいが為に下さいなどお願いするなど


お店に並んで自分でマカロンを調達している人達に失礼ではないか！


という言い訳を考えながらも、本当は、分けて！などそんなこと言えないという理由であった


自分との格闘の末もう一度音和君の方を見てみるとさっきのマカロン効果で音和君はとてもやる気になっていた


やっぱり良いな〜と思ってしまう


あっ…でも千春ちゃんの顔が少しニヤけた


何かイタズラでもするのかな？


なんとなく音和君に何かが起こる気がして無意識に手を合わせていた

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