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「何言ってんの…大野さんのやってることはずっと前から俺たちのためになってるよ。ご飯に困っても大野さんとこに行けば食べられるのは本当にありがたかったし、今だって作ってくれて…ホント俺たち感謝しかないよ」
松本の言葉に櫻井も頷いていた。
「ありがと、松潤。翔くんもありがとう。ははっ。嬉しくて泣けてきちゃった」
智の目尻に光るものがあった。
「月給だけど……20万でどうかな…。低くて申し訳ないんだけど…」
「とんでもないよ！十分すぎるぐらいだよ！本当に本当にありがとう…」
テーブルに額を擦りそうな程、智は頭を下げた。
「これまでの分は明日にでも事務に頼んで入金してもらうね。いつも振り込んでくれてる口座でいい？」
「え？これまでの分？」
「うん。雅紀がここに入院してからの分ね」
当然のように話す櫻井を智はぽかんと見つめた。
「いいよ、大丈夫だよ、翔くん」
「うんうん。智くんはそれくらいのことずっとやってきてくれたんだから。これは振り込まないといけないお金なの。だから、受け取って？智くん」
櫻井をじっと見ていた智だったけれど、ふっと笑って小さく頷いた。
「ありがとう…。ふふっ。俺、なんか買っちゃおうかな…」
「そうだよ！なんか買いなよ！」
智がそんな気持ちになってくれたことが、松本はとても嬉しかった。
「大野さんに似合いそうなTシャツ見つけたんだよ！これの黒！いいでしょ？」
「あ、ホントだ〜。こっちもいいね」
「やっぱり？こっちの方が大野さん好きかなって迷ったんだよね〜」
「もー、松潤、俺の服まで見てくれてんの？忙しいんだから早く寝なよ！」
そんな風に言いながらも、智はとても嬉しそうだった。
智は2人にほうじ茶を淹れた。
「雅紀の障害者手帳も申請しなきゃね…。障害者年金も…」
「無理しないで、智くん…」
「……うん…」
小さく言った智は、雅紀のベッドに目をやった。
「申請したら間違いなく通るって医大の人が言ってて、だからこそ余計に申請するのに躊躇いがあったんだけど…、手帳を持ったら、年金を受け取ったら、雅紀が『障害者』っていう何か別人格になるわけじゃないじゃん…うまく言えないけど…雅紀は雅紀のままなんだよなって思って…」
「申請したら医療費が安くなるし、年金ももらえる。雅紀がこだわって続けてきた自立した生活をサポートできるなって思ったんだ」
そう話す智の声が震えていた。
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いずみ(プロフ) - りささん» コメントありがとうございます。リクエストもありがとうございます。お話の流れの中で取り入れていこうと思います。もうしばらくお待ちください！ (2021年2月6日 18時) (
レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 初コメです！ニノが智くんにすごく甘えるシーンをもっと見てみたいです！まーくんが何かあった時は甘えないとか！突然のリクエストごめんなさい (2021年2月3日 3時) (レス) id: da570d1084 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - あのひさん» 新しい仲間がまた出てきちゃいました！今後、また横山さんも出てくるかもしれないです。またよろしくお願いします！ (2021年1月29日 7時) (レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
あのひ(プロフ) - まーくんのおかげで、また新しい仲間が増えましたね！横山くんも元気かな〜？ (2021年1月25日 22時) (レス) id: 2bf0d880c6 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - りんさん» 初コメありがとうございます！そんな風に言って頂けてとても嬉しいです。先程更新させて頂きましたので、そちらもよろしくお願い致します。 (2021年1月21日 23時) (レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いずみ | 作成日時：2020年11月28日 0時
