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「じゃあさ、20万とかにして今まで払わなかった分をまとめて払うのはどう？今までありがとう、これからもよろしくねってことでさ」
「それがいいな、そうしよう」
そう言った櫻井だったが、なおも表情は晴れなかった。
「何か気になることあるの？翔さん」
「いや…俺さ……この前、智くんに身体障害者手帳の話されたんだ…」
数日前、智の元に医大から入院費の支払が滞りなく終了した旨の連絡が入った。
再度医大側から雅紀の治療についての謝罪があった後、雅紀の現在の様子を聞かれた智が未だに寝たきりで呼吸器もつけていることを伝えると身体障害者手帳の申請ができると言われたのだった。
身体障害者手帳があれば、医療費の補助や必要な介護サービスを受けることができるからと医大側が智に提案してくれたらしかった。
雅紀の今の状態を考えれば、ほぼ確実に申請は通るだろう。
だがそれは、雅紀が身体障害者であることの証のようなものを取得することを意味していた。
雅紀が今の自分を理解しているのかもわからないのにそんなことを勝手に自分がしたら、雅紀の尊厳を傷つけてしまうのではないかと智は葛藤していた。
智から相談を受けた櫻井は智にこう言ったのだった。
「智くんが申請することに対して何か引っかかることがあるなら申請しなくてもいいじゃん。きっと雅紀も自分の身体の状態を把握してないと思うしね。申請したら受けられるサービスで受けたいのがあれば言って？できる範囲内で俺たちでやるから」と。
「智くんは…雅紀を障害者と認めるか認めないかってそんな単純なことで悩んでたわけじゃなくて…手帳が交付されれば金銭的援助も受けられる…でもそれは雅紀の意思を確かめずに雅紀を障害者だと認めることになることを悩んでたんだね…」
「悪いことした…」と櫻井はうなだれた。
「その時、大野さんはなんて言ってたの？」
「もう一回考えてみるって…笑いながら…。全然いつも通りで何にも思わなかった…」
はあっと櫻井はため息をついた。
「とりあえず、智くんに話をしなきゃだな」
「そうだね。ちょっとニノ見てくる」
松本は二宮の様子を確認しに部屋へ向かうと、二宮は既に眠っていた。
ベッド横のテーブルに置いておいた寝る前に飲む薬もちゃんと服用していた。
「おやすみ、ニノ」
布団を掛け直して部屋を出て、櫻井と雅紀の部屋に向かった。
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いずみ(プロフ) - りささん» コメントありがとうございます。リクエストもありがとうございます。お話の流れの中で取り入れていこうと思います。もうしばらくお待ちください！ (2021年2月6日 18時) (
レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 初コメです！ニノが智くんにすごく甘えるシーンをもっと見てみたいです！まーくんが何かあった時は甘えないとか！突然のリクエストごめんなさい (2021年2月3日 3時) (レス) id: da570d1084 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - あのひさん» 新しい仲間がまた出てきちゃいました！今後、また横山さんも出てくるかもしれないです。またよろしくお願いします！ (2021年1月29日 7時) (レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
あのひ(プロフ) - まーくんのおかげで、また新しい仲間が増えましたね！横山くんも元気かな〜？ (2021年1月25日 22時) (レス) id: 2bf0d880c6 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - りんさん» 初コメありがとうございます！そんな風に言って頂けてとても嬉しいです。先程更新させて頂きましたので、そちらもよろしくお願い致します。 (2021年1月21日 23時) (レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いずみ | 作成日時：2020年11月28日 0時
