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3日間で水が抜けたことで体重がまた落ちて30キロしかない今、手足は骨と皮だけの状態だった。
てんかんがあまり出なくなれば、もっと食事を取れるようになる。
お尻も治ったし口で食べれる日が来たら、きっと元の体型に戻れる。
「大丈夫だからね、まーちゃん」
松本から包帯を受け取り、細い腕に優しく巻いた。
「潤くん、着替える」
肌着姿の二宮が松本の部屋に来た。
「部屋行こう」
二宮の部屋は着替えようとして取り出した洋服が散乱していた。
松本は一度心を落ち着かせて、散らかった洋服を手に取った。
「ニノ、何着たいの？」
「黄色いTシャツ着る！」
昨日も着ていたそのTシャツは洗濯をしたため、ここにはなかった。
「そのTシャツは今、乾燥機に入ってるからこれ着て取りに行こう」
とりあえず二宮にTシャツとジーンズを着させて洗面所に向かう。
「黄色いTシャツ着たら買い物行こうね」
「え！買い物？やった！！」
買い物に行くことはもう忘れてしまっていた。
「新作のゲーム買って一緒に遊ぼう！」
こうして何度も同じ会話をすることにも慣れてきた。
楽しく会話をして、二宮にはその都度楽しい記憶を刻んで欲しい…
松本はそう思っていた。
ショッピングモールについた。
松本は二宮の手を握った。
「ゲーム！ゲーム！！」
最近好きだったゲームには目もくれず、向かったのは昔遊んでいたゲームソフトの売り場。
まだこのゲームが続いていたことに松本は驚いた。
「これまだあるんだ！懐かしいなー」
「ね！高校の頃よく遊んだよね！」
同学年の二宮と松本は共通の思い出だらけだった。
「ニノ夜何食べたい？久しぶりに俺料理しようかな！」
「え！潤くんのパスタ食べたい！」
買ったゲームソフトの入った袋を手に下げた二宮の声が弾んでいる。
「じゃあクリームパスタにしようかな！」
「うん！」
そんなにハイテンションだったのに、帰ってきたらソファに座り込んでぼーっと天井を見上げていた。
パスタを作る手を止めて二宮の様子を見に行くと二宮が泣いていた。
「ん？ニノ、どうした？」
「んっ……わか……な……」
アルツハイマーに見られる気分のムラの症状が出ていた。
「潤くんがね…いてくれてね…うれしいのにねヒグッ……さみしい……」
「うれしいんだよ、うれしいの…それなのに……」
ブルブルと唇が震え、大粒の涙が零れ落ちた。
「うんうん。そっか」
涙する二宮を松本は優しく包み込んだ。
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いずみ(プロフ) - りささん» コメントありがとうございます。リクエストもありがとうございます。お話の流れの中で取り入れていこうと思います。もうしばらくお待ちください！ (2021年2月6日 18時) (
レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 初コメです！ニノが智くんにすごく甘えるシーンをもっと見てみたいです！まーくんが何かあった時は甘えないとか！突然のリクエストごめんなさい (2021年2月3日 3時) (レス) id: da570d1084 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - あのひさん» 新しい仲間がまた出てきちゃいました！今後、また横山さんも出てくるかもしれないです。またよろしくお願いします！ (2021年1月29日 7時) (レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
あのひ(プロフ) - まーくんのおかげで、また新しい仲間が増えましたね！横山くんも元気かな〜？ (2021年1月25日 22時) (レス) id: 2bf0d880c6 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - りんさん» 初コメありがとうございます！そんな風に言って頂けてとても嬉しいです。先程更新させて頂きましたので、そちらもよろしくお願い致します。 (2021年1月21日 23時) (レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いずみ | 作成日時：2020年11月28日 0時
