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成長するにつれ二宮は飄々とした雰囲気になっていたが、幼い頃はとても甘えん坊だった。
「さみしい」
素直に自分の気持ちを吐露する二宮が幼い頃の二宮と重なって…
智は二宮をそっと抱きしめた。
「うんうん。寂しかったね。1人で起きてここに来てえらかったね」
二宮も智に抱きついてきた。
「潤くん、お仕事」
「そうだね。松潤はお仕事してるよ。でも、ニノが会いたいって言ったら多分来てくれるよ？」
「…………いい」
ボソッと聞こえたのはそんな返事。
「そっか。じゃあ、ゆっくりしよう」
アロマを焚いて、この前買ったチョコレートを取り出した。
「松潤には内緒ね」
「んふふっ。ナイショ！」
二宮が食事をしたことを忘れてしまう為、松本は二宮が食べた物を全て記録していた。
最近の二宮は甘い物を欲しがる傾向があり、松本にお菓子をねだる姿を智は何度も見ていた。
だが健康に人一倍煩い松本が渡すはずがなく、二宮がしょんぼりする様子を目にしていた。
「翔ちゃんにもナイショ？」
「うん。これは俺とニノだけのヒミツ」
「んふふっ！ヒミツ！！」
チョコを口に放って嬉しそうに笑った二宮に、智も笑顔になった。
チョコを食べ終えて二宮とテレビを見ていると、雅紀の様子を見に松本が来てくれた。
「あれ？ニノ。ここにいたんだ」
「うん！大野さんがミルクティー作ってくれた！」
寂しくてここに来たことを二宮は既に忘れているようだった。
「美味しい？」
「うん！あとね、んふふ」
ナイショのチョコを思い出したのか、二宮は口に両手を当てて小さく笑った。
「なんでもないもーん」
そう言って抱きついた二宮を松本は優しく受け止めた。
雅紀の診察にうつる。
「発熱はないね。起きたりしてない？」
「うん。今のところ」
「良かった。よく眠れてるんだね。翔さんから追加で座薬の指示出てるんだ」
水分制限中の為、点滴ではなく座薬での投薬指示となっていた。
「抱っこする？」
「うん。そうしようかな」
眠る雅紀の腰を松本が持ち上げ、智は上半身を抱き上げた。
そのまま松本がおむつを外したが、全然起きない。
だが潤滑剤のゼリーをお尻に塗ると、さすがに目を開けた。
「ん？ねんねしようねー、まーちゃん」
力が抜けていた方が座薬は入りやすい。
ぼんやりと目を開けた雅紀の背中をさすりながら耳元で智が言うと、雅紀はまた瞼を閉じた。
「大丈夫？」
松本の問いかけに智は頷いた。
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いずみ(プロフ) - りささん» コメントありがとうございます。リクエストもありがとうございます。お話の流れの中で取り入れていこうと思います。もうしばらくお待ちください！ (2021年2月6日 18時) (
レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 初コメです！ニノが智くんにすごく甘えるシーンをもっと見てみたいです！まーくんが何かあった時は甘えないとか！突然のリクエストごめんなさい (2021年2月3日 3時) (レス) id: da570d1084 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - あのひさん» 新しい仲間がまた出てきちゃいました！今後、また横山さんも出てくるかもしれないです。またよろしくお願いします！ (2021年1月29日 7時) (レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
あのひ(プロフ) - まーくんのおかげで、また新しい仲間が増えましたね！横山くんも元気かな〜？ (2021年1月25日 22時) (レス) id: 2bf0d880c6 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - りんさん» 初コメありがとうございます！そんな風に言って頂けてとても嬉しいです。先程更新させて頂きましたので、そちらもよろしくお願い致します。 (2021年1月21日 23時) (レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いずみ | 作成日時：2020年11月28日 0時
