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「今日は楽しいことあった？ニノ」
自分も看病で疲れているだろうに智はいつも笑顔で二宮に話しかけていた。
「うん！あったよ！今日ね…」
ここ1週間くらい二宮はいつも同じ内容を智に話していた。
それでも智は嫌な顔ひとつ見せなかった。
穏やかに笑って二宮の話に相槌を打っていた。
何度も同じ話をする二宮と2人きりだったらきっと苛立ってしまうが、智が居てくれるとそうはならない。
松本は感謝の気持ちでいっぱいだった。
一方、部屋では櫻井が雅紀と2人きりの時間を満喫していた。
「雅紀、新しい洋服欲しいね。いつも頑張ってるから俺からプレゼントさせてよ」
おしゃれな雅紀は好きなブランドの新作が出る度に、欲しいものを１つネットで注文していた。
プレゼントの言葉に、雅紀はにっこり笑って、懸命に左手を動かした。
身体が怠い中で見せた、雅紀なりの精一杯のありがとうだった。
そして雅紀は、口を動かした。
『ぁ…………お』
「ん？智くん？呼ぼうか？」
智が恋しくなったのだろうと思った櫻井がそう聞くと、雅紀はゆるゆると首を横に振った。
『うぇ……んぉ……』
智にもプレゼント…
『ぁ…お……ケフッケフッ……ぇぉ…』
「おっと…よしよし、大丈夫だよー」
口を動かした時に、唾液が気管に入ってしまって、雅紀は咽せこんだ。
『エフエフ……けふっ…ケフッ！』
咳を促す為に、櫻井は雅紀の身体を自分の方に傾けて背中を叩いた。
少し落ち着いてから聴診器をあてると、痰が絡む音が聞こえた。
「雅紀、ベッドにねんねしてカフやろうな」
ぐったりしている雅紀をベッドに寝かせる。
胸につけるタイプだと痛みもなく、雅紀はこれを巻くことを嫌がらなかった。
パジャマから見えた肌が乾燥していた。
「クリーム塗ろうな」
振動で服と擦れて肌が荒れないように、櫻井は保湿剤を塗った。
アシストを巻き、スイッチを入れる。
アシストをすると痰が溜まって、アラームが鳴り止まないからあらかじめ切っておいた。
力なく開かれた左手を握る。
『おぁ……ね…』
「うん？お金？」
痰が絡む重たい音が響く。
「雅紀、一度吸引するよ」
一度カフアシストを止めて、吸引をする。
雅紀の顔色を見ながら、カテーテルを動かす。
『ンフッエフッ……エフッエフッ…ケフッ』
しっかりと咳き込めて出すことができればどれだけ楽だろうか…
「よーし、雅紀、終わりー。呼吸器つけような」
呼吸器をセットして、こぼれた涙と唾液を拭いた。
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いずみ(プロフ) - りささん» コメントありがとうございます。リクエストもありがとうございます。お話の流れの中で取り入れていこうと思います。もうしばらくお待ちください！ (2021年2月6日 18時) (
レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 初コメです！ニノが智くんにすごく甘えるシーンをもっと見てみたいです！まーくんが何かあった時は甘えないとか！突然のリクエストごめんなさい (2021年2月3日 3時) (レス) id: da570d1084 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - あのひさん» 新しい仲間がまた出てきちゃいました！今後、また横山さんも出てくるかもしれないです。またよろしくお願いします！ (2021年1月29日 7時) (レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
あのひ(プロフ) - まーくんのおかげで、また新しい仲間が増えましたね！横山くんも元気かな〜？ (2021年1月25日 22時) (レス) id: 2bf0d880c6 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - りんさん» 初コメありがとうございます！そんな風に言って頂けてとても嬉しいです。先程更新させて頂きましたので、そちらもよろしくお願い致します。 (2021年1月21日 23時) (レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いずみ | 作成日時：2020年11月28日 0時
