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「ごめん！ごめん！！」
頭を下げて謝る二宮に智は驚いた。
「なんで？どうして謝るの？ニノ」
「だって俺…もう……」
狼狽える二宮の背中を櫻井は摩って言った。
「ニノはマッサージをしただけだろ？智くんだって、雅紀の手足が突っ張ったりした時はマッサージしてる。それと同じだよ」
「そうだよ、ニノ。器具を持たない限り、危険なこともないよ。大丈夫。ニノが危険なことをしそうになったら、俺らが全力で止めるから」
「ありがとう」
櫻井と松本の言葉で、二宮は落ち着きを取り戻した。
二宮は再度雅紀に目を向けた。
「んー…」
「ん？」
「ほら、吐けてないよ。分かる？」
機械の数値に変化は見られない。
「え？」
「数値的に大丈夫だから、少しこのままにしてるよ？」
すると、少しだけ数値が下がった。
「うわっ…」
「ね。吐けてないからなっちゃうの。この数値だから、まーくんが苦しさを感じてはいないけどさ。でも、これが積み重なると苦しくなっちゃうの。こんな時はここをまーくんの呼吸に合わせてさするの」
二宮は空いてる智の手を持ち、肺の下に置いた。
「優しく、呼吸に合わせてさすって」
智がさすると、雅紀は少し咳込んだ。
『ッフ…エフエフ……』
「ごめん！まーちゃん！」
慌てて背中を摩る。
「ちょっと力が強かったね。まーくん、大丈夫だよ」
二宮が摩ると、すぐに数値が100まで戻った。
「すげえ…。ニノ、あとで教えて」
「うん、いつでも言って」
二宮はスマホに『マッサージを教える』とメモをした。
もうすぐ午後の診療開始の時間。
「何かあったら連絡してね」
櫻井と松本は診察室へ戻った。
二宮もアルツハイマーの進行を防ぐための昼寝をするために、部屋に戻った。
10分程そのまま抱いていると、ようやく強張りが解けた。
『うぇぇぇぇ』
泣き方が強くなった。
「うんうん、まーちゃんしんどかったね。よく頑張ったね」
涙をタオルで拭い、身体を揺らした。
「まーちゃん、アロマ焚こうか。なんの匂いがいい？」
『ぁぅ…あ…』
口がうまく動かない。
でも痙攣後はよくあること。
智は雅紀の口を軽く揉み、口の動きが分かるようになるのを待った。
『っく……おぇ…ぃ……』
「オレンジね。分かった」
ベッド横の引き出しからオレンジのオイルを出し、アロマディフューザーに入れた。
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いずみ(プロフ) - りささん» コメントありがとうございます。リクエストもありがとうございます。お話の流れの中で取り入れていこうと思います。もうしばらくお待ちください！ (2021年2月6日 18時) (
レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 初コメです！ニノが智くんにすごく甘えるシーンをもっと見てみたいです！まーくんが何かあった時は甘えないとか！突然のリクエストごめんなさい (2021年2月3日 3時) (レス) id: da570d1084 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - あのひさん» 新しい仲間がまた出てきちゃいました！今後、また横山さんも出てくるかもしれないです。またよろしくお願いします！ (2021年1月29日 7時) (レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
あのひ(プロフ) - まーくんのおかげで、また新しい仲間が増えましたね！横山くんも元気かな〜？ (2021年1月25日 22時) (レス) id: 2bf0d880c6 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - りんさん» 初コメありがとうございます！そんな風に言って頂けてとても嬉しいです。先程更新させて頂きましたので、そちらもよろしくお願い致します。 (2021年1月21日 23時) (レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いずみ | 作成日時：2020年11月28日 0時
