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「まー、管まくよー。大丈夫！翔さんは注射上手いからね！一発で入るよ！！」
「入らないかもしれないのに…」と自信なさげに呟く櫻井の声が聞こえて、智は思わず吹き出した。
「ハハハハハ！大丈夫だよねー、まーちゃん！」
明るい雰囲気に、雅紀の表情も和らいだ。
「よーし入った！雅紀〜、痛いこと終わり〜。頑張った！」
櫻井に頭を撫でられ、雅紀は智と繋ぐ左手を動かして喜んだ。
水分量が減って、痰の粘度が高くなることが想定されたため、リクライニングの角度を上げて雅紀を寝かせた。
「翔くん、今日から雅紀ご飯食べていいの？」
「うん、大丈夫だよ」
胃瘻から固形物を入れるのは本当に久しぶり。
「雅紀が口から食べられるようになった時になんでも食べられるように、胃腸を動かしておいた方がいいしね。最初は具なしのお粥からにして。問題なければ、そこに具材足したり、うどんもいいよ。メニューは智くんに任せるね」
雅紀にあった回復食を智なら作れると櫻井も松本も思ったのだ。
「分かった！」
智の目が輝いていた。
雅紀の様子を見ながら、その日以降の雅紀の献立を考え始めた。
雅紀の胃腸を刺激しない範囲で、なんとかいろんな種類の野菜を食べさせたかった。
3日後までの献立が完成した。
まーちゃんのご飯だ…
まーちゃんのためのメニューだ…
雅紀の食事を考えられてることが嬉しくて嬉しくて…
出来上がった献立を見ていたら、また涙が浮かんだ。
眠る雅紀の髪を撫でる。
もう店を閉めて数ヶ月が経とうとしていた。
取り崩してきた貯金も、この前の入院費の支払いで半分を切ってしまった。
もうそろそろ店を始めないといけないこと…分かっている。
でも…
まだ光しか感じられず、声も出せない雅紀のそばを離れることにどうしても決心がつかなかった。
前回も雅紀のそばを離れることに不安な気持ちを抱いたまま離れて、そして雅紀と1ヶ月もの間どんなに会いたくても会えなくなった…
もう二度とあんな風にはなりたくなかった。
なによりも雅紀の命が、身体が大切で…
辛い状態の雅紀に我慢をさせてまで店をやるべきだとは思えなかった。
休みすぎてお客さんが離れてしまうかもしれないけれど…
自分の気持ちが済むまで雅紀のそばにいよう。
眠る雅紀に微笑みかけた。
「まーくん、今日からご飯食べれるんでしょ？」
雅紀の部屋のミニキッチンでお粥を炊いていると二宮が顔を覗かせた。
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いずみ(プロフ) - りささん» コメントありがとうございます。リクエストもありがとうございます。お話の流れの中で取り入れていこうと思います。もうしばらくお待ちください！ (2021年2月6日 18時) (
レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 初コメです！ニノが智くんにすごく甘えるシーンをもっと見てみたいです！まーくんが何かあった時は甘えないとか！突然のリクエストごめんなさい (2021年2月3日 3時) (レス) id: da570d1084 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - あのひさん» 新しい仲間がまた出てきちゃいました！今後、また横山さんも出てくるかもしれないです。またよろしくお願いします！ (2021年1月29日 7時) (レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
あのひ(プロフ) - まーくんのおかげで、また新しい仲間が増えましたね！横山くんも元気かな〜？ (2021年1月25日 22時) (レス) id: 2bf0d880c6 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - りんさん» 初コメありがとうございます！そんな風に言って頂けてとても嬉しいです。先程更新させて頂きましたので、そちらもよろしくお願い致します。 (2021年1月21日 23時) (レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いずみ | 作成日時：2020年11月28日 0時
