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「まーくん、すっごく楽しそう。やっぱり翔さんの存在は大きいね」
「雅紀はなんでも翔くんを頼ってるからね。でもね、2人の存在も本当に大きいんだよ。2人がいなかったら、ここでこんなに落ち着いて入院生活送れなかったと思う」
「本当に雅紀も俺も幸せ者だよ。頼れる幼なじみがこうしてお医者さんになってくれたんだから。みんながお医者さんじゃなかったら、今回の病気を乗り越えるのはちょっと難しかったかもしれない」
「だって、雅紀ね、みんなが大学に行ってから翔くんが帰ってくるまでね、大変だったんだから…」
「そうなの？」
「何の話してるの？って雅紀が言ってるよー」
櫻井の声。
「ごめん、ごめん。翔くんが町に帰ってくるまで、雅紀がちょっと大変だったって話してたの」
「え？そうだったの？何？俺、知らない」
『なんでそんな話になってんのー？いいけどさー…』
雅紀は櫻井の手を握って少々いじけ気味。
「翔くんが帰って来なかったら、クリニックがなくなっちゃうって言って、どうしようって大泣きした日が何回もあったね？まーちゃん」
智にゼリーの催促をしながら、雅紀は知らんぷり。
「不安になって、精神バランス崩して、体調悪くなって発熱して、食事がとれなくなって、点滴して…が定期的に」
「俺も少し遠くても往診してくれる先生がいないか探してみたりしてさ…でもなかなか見つからなくて…ね？」
雅紀はコクンと小さく頷いた。
「町に帰ってきて会うと、まーくん元気そうだったから全然分からなかった」
「ふふふっ。そうでしょ。3人が帰るねって連絡くれると嬉しくて精神面も整って体調良くなるの」
智は雅紀の口にゼリーを運びながら言った。
「翔くんに話してみる？って言ったら、翔くんが別の場所でやりたい気持ちがあるかもしれないのに、帰ってきてほしいって言えないって言ってワンワン泣いてさー」
「パパ先生にも言わないって雅紀が言うから、言えないでしょ？それなのに原因不明の発熱が頻繁に起きるから先生も頭抱えてらしたよね。一回なんて白血球の数がすごく増えちゃってホント大変だった…」
ぷいっと雅紀は横を向いたまま。
「でも、翔くんが帰ってきてくれるって分かってめちゃくちゃ喜んで。今度は喜びすぎて発熱したもんね、まーちゃん」
雅紀の頬がポッと紅くなった。
「雅紀はどんだけ可愛いんだよー。ホントにもう…。俺はもたねえよ！」
櫻井は雅紀を後ろからぎゅうっと抱きしめた。
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いずみ(プロフ) - ひろさん» いつもお読み頂きありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2020年9月10日 23時) (
レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - 毎日 更新楽しみにしてます。まぁくん元気になって良かった。続きが楽しみです。 (2020年9月10日 6時) (レス) id: c60b3962ed (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - ひろさん» はじめまして！嬉しいコメントありがとうございます！これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (2020年9月5日 23時) (レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - 初めまして。この作品大好きです。更新されるのを 楽しみに待ってました。素敵な作品ありがとうございます。これからも 読ませていただきます。 (2020年9月5日 19時) (レス) id: c60b3962ed (このIDを非表示/違反報告)
Lima(プロフ) - いずみさん» え！本当に嬉しいです(;_;)どう言葉表現したらいいか...ぜひこれからも楽しんで頂けたら幸いです！！ (2020年9月5日 12時) (レス) id: 8c2f3cec2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いずみ | 作成日時：2020年6月19日 0時
