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「ちょっと気持ち悪いかもしれないけど、ごめんね。痛くはないからね」
カテーテルにゼリーをつけて、肛門から腸までカテーテルを入れる。
「ん……っ……」
智は背中をさすった。
「薬入れてくね」
ここからは腸が吸収するのを待つだけ。
雅紀が松本をぼーっと見てる。
「ん？どしたー？」
「ホントに痛くなかった…」
そう言って微笑んだ雅紀に松本も笑顔で返した。
腸全体に薬が届くように、時折体勢を動かす。
最初は、目を閉じてぐったりしていたが、30分ぐらいすると松本の手をにぎにぎして遊ぶ余裕が出てきた。
「なんだよ、まー」
「松潤の手、綺麗だなって。あと、俺よりかおっきい」
「そりゃそーだよ。まーと身長10センチぐらい違うんだぜ？」
松本の手に、自分の手を重ねて遊んでる。
「まー、俺の手掴んでみ？」
雅紀の握力は少し改善されていた。
「あー、足が辛い…。むくんで痛い…」
心臓が正常に機能せず、腎臓も疲れ気味の今日はむくみが酷かった。
「この薬終わったら利尿剤点滴するから。もう少し我慢してな」
改善剤も注腸を終え、次は利尿剤の点滴つなげる。
「まー、この薬すると、体から水分が抜けるから、トイレと往復になるから、おむつつけたほうが楽だけど、どうする？」
雅紀の体を思えば、オムツ一択だったが、そこは雅紀に選択権があると松本は考えていた。
「んー、そんなに頻繁に行く？」
「うん、そうだねえ。1時間に1回とかかな」
「やーそれはきついや。もうオムツにしちゃう」
無理はするな
雅紀は何度も櫻井にもそう言われてきたし、最近は特にそれを守っていた。
智が素早くオムツをつけた。
「大野さん、夕飯はなるべく薄味にしてくれる？今日は、いつもより強い利尿剤使ってるから、喉が渇きやすいんだ」
「分かった。調べてみるね」
昼間もあまり食べられなかったし、雅紀が好きそうなものを食べさせたかった。
タンパク質を多く取ってはいけない、塩分も控えめ、カリウムを多く使う食材はダメ…
野菜を全て洗ってから茹で、果物は缶詰がいい…
「松潤、俺、買い物行ってきていい？」
「うん。いいよ」
「まーちゃん、おいしいご飯の材料買ってくるから待っててね」
「ぎゃははっ。うん！待ってる〜」
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いずみ(プロフ) - ちょんさん» コメントありがとうございます！あの5人を見ていると優しさに溢れていて、お話を書いてても優しい気持ちになるんですよね。これからもよろしくお願いします！ (2020年5月20日 1時) (
レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - るんるんさん» コメントありがとうございます！今後もしばらく続きそうなので、これからもよろしくお願いします！ (2020年5月20日 1時) (レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
ちょん(プロフ) - いつも更新ありがとうございます！毎日お疲れ様です！4人それぞれの優しさを感じられるこの作品が大好きです。今後、ニノがどのように交わっていくのかも楽しみにしています！ (2020年5月19日 1時) (レス) id: 0eb4c418ab (このIDを非表示/違反報告)
るんるん(プロフ) - 鼻の奥がツンとして涙が出そうになりました…！全員の愛が溢れてる作品で、大好きです。今後の展開がすごく楽しみです！ (2020年5月19日 0時) (レス) id: 5f4c3622e1 (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - あのひさん» いえいえ！お気になさらず！コメントありがとうございます。雅紀くん、頑張って3人とお弁当食べました。これからもよろしくお願いします！ (2020年5月18日 0時) (レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いずみ | 作成日時：2020年5月4日 1時
