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一通り片付け終わっても、まだ雅紀は眠っていた。
「雅紀、体調悪いのかな？」
智は心配になって櫻井を見た。
寝ている相葉の首に指を当てて櫻井が血圧を測っていると、相葉が目を覚ました。
「ん…？あれ…？翔ちゃん…」
「雅紀、電話くれたから来たよ。体調悪い？」
「うんうん…寝ちゃっただけ…」
「まーちゃん、念のため診察受けよう？」
智は雅紀の肩にカーディガンを掛けながら言った。
「……やだ…今日は元気だもん…」
そんな様子を見た櫻井は、雅紀の背中をさすりながら言った。
「うん、そうだね。大丈夫だよな！今日は診察しないよ」
その言葉に、雅紀は櫻井に笑顔を向けた。
「雅紀、俺、お腹すいたよ！美味しいの食べに来たよ！」
「うん！！さとくんも行こう！」
雅紀は立ち上がってキッチンに向かった。
櫻井の対応を見た松本は、自分なら診察するだろうと思った。
「翔さん、いいの？」
「うん、俺は無理にはしたくない」
櫻井は、雅紀が小さな頃から頻繁に実家のクリニックに来るのをよく見ていた。体が弱い雅紀は、出かけるといえば病院という様な生活だったと思う。クリニックにいる時の彼はいつもどこか寂しげで、普段遊ぶ時とは表情が違うのを子供ながらに櫻井は感じていた。
「本人が元気だと思ってるのに予期せず診察なんて、気分が沈んじゃうでしょ。雅紀は人より元気な日が少ないから、雅紀が元気だって感じる日を大切にしたいと俺は思うんだ」
「それにアイツは体調悪いのは隠すけど、本当に具合悪い時は診察するとなったら拒否しないから」
そうだ、まーは自分の体と向き合ってきたんだよね、ずーっと…
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いずみ(プロフ) - るんるんさん» 初コメントめちゃくちゃ嬉しいです。ありがとうございます！楽しみにして頂けて幸せです。これからもよろしくお願いします。 (2020年4月13日 16時) (
レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
るんるん(プロフ) - この後どうなるんだろ…って毎日ドキドキしてます！これからも応援してます！ (2020年4月13日 11時) (レス) id: 5f4c3622e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いずみ | 作成日時：2020年4月4日 1時
