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「まー、一緒に頑張ろうな。なんでも言ってな。俺ができることはなんでもするから」
「ありがとう、松潤」
「俺もだよ。雅紀、なんでも言うんだぞ」
「じゃあね、翔ちゃん。もう一つわがまま言っていい？」
「いいよ」
「俺、検査、受けたくないな…」
この病気を確定させるには開胸手術による検査を受けるしかない。しかし、開胸手術は体への負担が大きく、回復に時間がかかることが予想された。
「翔ちゃんが見て、確定なんでしょう？」
櫻井はもう一度エコーをすることにした。
そして、また同じ病態が確認された。
「確定のためだけなら、寝込んじゃうくらいしんどい検査やりたくない。病院で1週間寝込んだらそれだけで体力なくなりそう」
「そうだね、雅紀。検査はやめよう。今を有意義に過ごそう」
検査を受けたって治療するわけじゃない。
検査で体力を消耗するくらいなら、受けない方がマシかもしれない。
「じゃあさ、ゴルフ行きたい！今のうちに行きたい！」
「そうだな！まー！それじゃ、早く怪我治さないといけないから、毎日消毒に行くよ」
「えー！松潤、オニ！やだっ！」
「なんでだよ。早く治して、翔くんが買ってくれたお揃いのポロシャツ着て行こうぜ」
「え？アレ、松潤とお揃いなの？」
「そう。訳あって、雅紀とお揃いなんだよ」
櫻井の言葉で、智と櫻井はあの夜の松本を思い出し、笑いがこみ上げてきた。
「ふふふ。松潤、可愛かったな〜」
「もう！やめろ！」
「え！なんで？松潤どうしたの？」
「え？雅紀にだけ俺が買ってやるの気に入らなくて、スネてさ」
「そーだったの？ひゃっひゃっひゃっ！松潤、かーわいっ」
病気の告知をした後に笑いに包まれるなんて…
雅紀の持つ不思議な力なのかもしれなかった。
「まーちゃん、なんか美味しいコーヒーあった？」
突然の智くんの質問に、櫻井と松本はズッコケそうになった。
「あー！そうだった〜。忘れてた〜。これこれ〜」
「まーちゃん、読めないじゃん、コレ…」
ズボンのポケットから出てきたレシートの裏には、コーヒー名が走り書きしてあるが全く読めない。
「えー！あー、ほんとだ〜。ごめん、さとくん。なんて名前か覚えてないやー」
「ハハハっ」
こんな時でも2人はふわふわほんわか。
でもこう言ったところが2人の強さ。
2人なら大丈夫。道を切り開ける。
櫻井と松本はそう思った。
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いずみ(プロフ) - るんるんさん» 初コメントめちゃくちゃ嬉しいです。ありがとうございます！楽しみにして頂けて幸せです。これからもよろしくお願いします。 (2020年4月13日 16時) (
レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
るんるん(プロフ) - この後どうなるんだろ…って毎日ドキドキしてます！これからも応援してます！ (2020年4月13日 11時) (レス) id: 5f4c3622e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いずみ | 作成日時：2020年4月4日 1時
